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まついなつきの死 [追悼]

 今日は授業はひとコマ。空き時間、事務作業をしていたら、日本学生支援機構から簡易書留が届いていると事務室より連絡があり、中を確かめると、書類不備の生徒への連絡! ちょっと待ってよ。最終の採否の通知は今月末の予定と違うんかいな。書類再提出の締め切りが今月末になってるぞ。ということは、この生徒は2月末にならんと奨学金の採否がわからんということか。この生徒が申しこんだのは9月上旬。なんで年を越すかねえ。信じられん。また私ら担当者が保護者に頭を下げんならんのか。機構が委託している民間業者の事務処理能力に問題があるわけやけれど、どういう基準で選定したんか明らかにしてほしいものやね。
 実は12月に同じようなことがあったんで、新聞の投書欄に投稿したんやけれど、この日記ですでに書いている内容とダブるということで没になった。細々と続けている日記よりも新聞で拡散したらより多くの人に知ってもらえると考えたんやけれど、二重投稿はあかんらしい。
 放課後は定例の会議と臨時の会議で帰宅が遅れる。帰宅後、相撲中継の録画を見る。正代と徳勝龍が1敗を守り、貴景勝が追う形に。大関豪栄道は負け越して陥落。4場所連続大関が誰か陥落しているという珍記録を作ってしもうた。
 漫画家まついなつきさんの訃報 に接する。享年59。病気療養中やったという。
 世間的には「笑う出産」の作者、ということになるらしいけれど、わたしにとっては「かるめら姫」の人なのです。自分とあまり年の変わらん人が、「ぱふ」という漫画研究誌で恐ろしくシュールな漫画を描いているのに衝撃を受けた。単行本「かるめら丼」(けいせい出版)が出た時には即購入した。なぜか受験誌「高3コース」の読者投稿欄を担当してはって、私も投稿した。「まついなつき『かるめら丼』を友人に勧めたら、『高い』と言って、吾妻ひでお『陽射し』を買っていった」というハガキが掲載されたのは嬉しかった。あ、「陽射し」(奇想天外社)は大判のオールカラーハードカバーで、「かるめら丼」よりも高い本やったのです。そういうもろもろのことがわかってへんと意味がわからんマニアックな投稿なのに、受験誌の読者コーナーでとりあげてくれたというのは、まついさんを楽しませたということなんやろうなあと今でも思うている。たしか「私もそちらを買います」というようなコメントをつけてくれていたと思うけれど、現物はもう捨てたので確認のしようがないな。
 決して一般受けする漫画家やないと思うていたら、「笑う出産」がベストセラーになり、知名度が上がった。ただ、それ以降は私がファンやった天才的な破壊力のある漫画家やなくなったので、私にとっては「かるめら姫」のまま時は止まっていたのです。
 とはいえ、早すぎるんと違うか。そんなに生き急いだはったんか。若き日、サブカルチャーにどっぷりつかっていた私の、同世代のトップランナーやった。
 謹んで哀悼の意を表します。

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