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国民投票法可決 [時事ネタ]

愛すれどTigers「連敗9でストップ、逆襲4連勝」を新規更新しました。

 「国民投票法、与党の賛成多数で成立」ということで、ようやく憲法改定に関する法律ができた。私は、内容はともかくこういう手続きのための法律が成立することについては賛成なんです。というか、現行の憲法が公布されてから60年もたつのに、改定に関する条項が明記されているにもかかわらず、その手続きに関する法律が存在してへんかった方が不思議ですな。それを異常事態としてなんだ55年体制なるものの不可解さをどうしてメディアはもっと追求せんのかね。
 とはいえ、この国会で法案が十分に練られないまま駆け込むように可決されたことについては異を唱えたい。現在の衆議院の与党議席は「優勢民営化解散」による総選挙で得られたものであって、そこでは憲法改定に係る国民投票法をどうするかという論戦は出てなんだと記憶している。これだけ重要な法律を作るのに、その賛否については民意が反映されてへんということに対して、私は疑問を持つんですね。
 憲法改正については、次の参議院選挙の争点にして民意を問うとしんぞう首相は言うたはるけれど、民意を反映しやすいのは衆議院やないのかな。そやから現行憲法では衆議院の優越が認められてるわけでねえ。ほんまに民意を問うというんやったら、政権を直接左右する衆議院総選挙を行ってから、国民投票法の審議に入るべきやないかと思うわけですね。
 参議院で負けても、衆議院の与党を握っていたら自民党と公明党の政権は保たれる。つまり、安全地帯に立って「民意を問う」てなことを言うてるわけです。それは違うやろ。
 これは民主主義と立憲主義に対する挑戦であるように思う。首相にこういうことをやられると、社会科の授業がやりにくくなって困るんですよ。そうかて、憲法の理念を説明しても、首相その人が理念を無視したようなことをしてるんやもんねえ。


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コメント 4

垂直応力

>首相その人が理念を無視したようなことをしてるんやもんねえ。
これはもうひとつの重要課題、教育改革の理由付けになってるんですよ。戦後教育の悪い見本を、わが身で示しているわけです。
by 垂直応力 (2007-05-15 01:43) 

t-kita

新しい教育に民主主義や立憲主義は不要やということですかね。少なくとも現行憲法のもとで内閣を組織している行政の長が憲法の理念を無視し、立法府の権限まで踏み込むというのは、いかんでしょう。
しんぞう坊ちゃまは戦後教育の見本というよりも、世襲政治家の悪い見本であるように思われるのですけれど。
by t-kita (2007-05-16 00:08) 

いぎたなし

>しんぞう坊ちゃまは戦後教育の見本というよりも、世襲政治家の悪い見本であるように思われるのですけれど。

「しんぞう坊ちゃま」をみていると、なぜかガルマ=ザビを連想してしまうんですよね。とすると、森前総理はデギン=ザビ、小泉前総理はギレン=ザビかなあ。
by いぎたなし (2007-05-16 21:02) 

t-kita

しんぞう坊ちゃまが憤死して、純一郎さんが「悲しみを怒りにかえて、立てよ日本!」てなことをいうても、果たして国民は熱狂的になれるでしょうか。てなことをふと思いました。
by t-kita (2007-05-17 00:04) 

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