「あの頃」に帰る [日常生活]
昨日の晩は「ゆらむぼさんを偲ぶ会」が京都のスナック「ショパン」にて行われた。
生前得意にしてはった指揮者の物真似芸を撮ったビデオが数種類あり、それぞれに楽しく、もうあの実演が見られないかと思うと寂しい限り。
スナック「ショパン」は今でこそ週一回の営業で地元の人たちの憩いの場になってしもうているけれど、かつては土日営業で、クラシックファンが多数集う楽しい店やった。ゆらむぼさんともそこで知り合うたんやけれど、彼だけやなく多士済々という表現の似つかわしいメンバーがそろうていた。私は転居したり何やかやですっかり足が遠のいてしもうたけれど、昨日は久しぶりに昔なじみの顔ぶれがそろい、「あの頃」に戻ったような気がした。ただ違うのは、ゆらむぼさんがいてへんということだけ。
そやけどね、私らには見えてへんだけで、ほんまは彼もにこにこしながら座ってたのかもしれんな。「フルトヴェングラー・バイロイトの第九」のマスターテープからCD化しなおした新盤と旧盤を聞き比べたりといういかにもオタクなことを、これも昔の「ショパン」そのままの雰囲気でしていたんやけれど、彼がいたなら何と言うていたかな。
数時間だけ、「あの頃」に帰ることができた。ゆらむぼさん、ありがとう。そして今度こそ、ほんまに、さよなら。
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