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落語ブームは本物? [演芸]

 いや驚いた。吉本興業が落語の寄席を開くらしい。吉本興業というと、戦前戦後とも林正之助を中心に落語に冷や飯を食らわしてきたという歴史がある。それが寄席ですか。以下、朝日新聞の記事より引用。

“吉本興業グループは3月3日から落語寄席を大阪・梅田にある劇場「うめだ花月」(190席)で開く、と4日発表した。同じ北区内にある上方落語の定席「天満天神繁昌(はんじょう)亭」(216席)と同じ時間帯での公演を計画。(中略)同グループによると、この寄席は「梅田花月『花形落語寄席』」と銘打ち、月~金曜の午後1時から約2時間、祝日は午前10時から開く。出演は吉本興業所属の中堅・若手の落語家が中心で、落語6席程度にマジックなどの色物芸を加えた公演を予定。(後略)”

 つまり、天満天神繁昌亭の昼席にもろにぶつけるというわけですな。それだけ落語の定席が盛況で、商売になると見込んだんやろう。そやからというて天満天神繁昌亭に吉本所属の落語家を出さんというわけやなかろうから、繁昌亭の常時満席状態の緩和につながるかもしれん。
 東京みたいに複数の定席があったらええのにと思うていただけに、これは朗報かもしれん。あの落語嫌いの吉本興業が手を出してきたということは、いわゆる「落語ブーム」たらいうやつは本物なんかもしれん。これをブームに終わらせんためにも、繁昌亭と梅田花月が切磋琢磨する形で落語を盛り上げていってくれたらいいのにな。
 もっとも、平日の梅田花月はふだん使用してないから使わんのはもったいないという合理的な発想から、昼でもお年寄りが来る落語をやらせてなるべく空きの時間のないようにということなんかもしれん。
 まあそれでもええわ。とにかく寄席が増えるにこしたことはないもんね。ただ心配なのは、吉本が思うていたよりも花月に落語の客が来なんだ場合やな。そうなるとあっさりやめてしまうかもしれん。吉本は繁昌亭の前でチラシを配ったりしてどんどん客を集めていただきたい。今、「落語ブーム」と言われているうちに攻めの姿勢でファンを増やし、定着させてほしいものです。


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雫石鉄也

 まったくその通りです。これで、演ずる機会が少なかった若手の出番が増えるとええのですが。
 ただ、いちばん心配なのは、吉本が「エエとこどり」して、落語「ブーム」がさったら、ポイ。あとは野となれ山となれ、というのが不安ですね。
by 雫石鉄也 (2008-02-05 04:42) 

namako

私も同じことを考えました。
実のところ、繁昌亭の昼席は苦手です。
仮に、この寄席が繁昌亭の昼席より
雰囲気がよければ、私は間違えなく
こちらに行きます。
それと、映画感覚でふらっと大阪に
出た時に落語でも聴こか。 って
寄席に出入りできる環境ができたら
いいなと思います。
この流れに、松竹も追従してくれないかなと
思ったりもします。
by namako (2008-02-05 12:15) 

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