SSブログ

クラシック入門書 [音楽]

 子どもの頃、父のクラシックのLPレコードが気に入って、父の許しが出たのをいいことに毎日のように聴いていた時期がある。演奏も一流のものが収録されていて、ハイフェッツの「チゴイネルワイゼン」やのワルター指揮コロムビア響の「田園交響曲」やのライナー指揮シカゴ響の「皇帝円舞曲」、フィードラー指揮ボストンポップスの「軽騎兵序曲」、ホロヴィッツの「月光ソナタ」なんてところをちょっとした間やフレーズが自然に鼻歌で出てくるくらい聞き込んだものです。
 大人になってから本格的にクラシックを楽しむようになり、子どもの頃に聴いていて耳になじんだもの以外の曲についてはどれから聴いたらええかわからん。そこで新書本で出ている「クラシックの名盤」なんていうようなものを読んで、それを参考にCDを買い集めた。
 これねえ、良し悪しがありますね。評論家によって演奏の評価がまちまちなのはしかたない。好き嫌いが基準になるもんね。例えばUという非常に人気のある評論家はショルティの指揮した演奏に関してはほとんど言及しない。無視に近い。そやけど、「ベスト100」なんてCDのシリーズには必ず入ってる。そこらあたり、どの入門書を最初に読んだかでクラシックの聴き方も変わってくるように思う。
 というわけで、私はUさんの入門書はお薦めしないことにしている。好みが偏っている上に断定的な書き方をしたりするので影響を受けやすいのですね。
 ならどうすればええんか。1枚1000円~1500円くらいで出ている各レーベルの「ベスト100」は、たいてい人気や評価の高いものを入れているから、それを買うといいんやないかと思うている。ただし、できたら同じ曲は最低2枚、別の指揮者や演奏家のものを購入して何度も聴き比べること。そしてどちらか好きなほうの演奏家が録音したほかの曲のCDを聴いてみること。これやないかなと思う。
 入門書はほんまに参考程度にしておきましょう。
 あ、一番ええのは生の演奏を聴くことです。これにまさるものなし。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0