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家族葬 [追悼]

 岳父の葬儀は「家族葬」で行われた。親族に連絡はしたけれど、参列は故人の妻子とその配偶者、そして孫だけ。お寺さんも呼ばんと無宗教という形やった。祭壇に飾る花も葬儀屋が用意した最低限のもの。こういうシンプルな葬儀に参列するのは初めてや。
 確かに、お寺さんのお経もなければ数多くの知人友人関係者が一切いてへんというのは、なんや物足りん気はした。ただ、近親者のみが心から故人を悼む、その思いの濃密さという意味では、余人を介さずに行う方が強いようにも感じられたのは事実です。
 大きな教会での葬儀、家に祭壇を作っての葬儀、システム化された葬儀会館での葬儀と、いろいろな葬儀に参列してきたけれど、これも一つのあり方かと思う。特に故人は生前町内会の役員などをして義務的に葬儀を手伝う人たちの無神経さに触れてきたというようなこともあり、家族葬という形を強く希望したんやという。そのために家族葬専門の葬儀屋に生前自ら登録をしていたんやそうや。そこに故人の強い意志を感じた。
 私はどうかな。死んだらどうなるやら知らんので何ともいえんけれど、自分の父の時にはには多くの人たちに参列してほしいと思う気は強い。自分の葬儀は……まあ残った人たちが考えてくれるやろう。
 葬儀というんは、残された者が故人の死と正面から向き合いけじめをつけるためのものなんやから、それを故人は見ることはでけんわけやしなあ。

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コメント 2

かげぼし

感ずる所があって、書き込みました.

来年は、年賀状を送ることが出来ないね・・・(残念)
by かげぼし (2009-02-07 22:31) 

t-kita

いくら無宗派葬というても1年は喪中ということになるからね。実はもう年賀状のデザインに使う素材も目星をつけてたりしたんやけれど。こればかりは、社会常識に従うべきでしょう。
by t-kita (2009-02-07 23:52) 

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