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15秒ルール [プロ野球]

 今日から本格的に職場復帰。とはいえ、葬儀の後、妻の実家は事後処理でばたばたと落ち着かへん。生活のリズムが日常に戻るにはまだまだ時間がかかりそう。
 落ち着かんというと、プロ野球で今季から導入されることになった「15秒ルール」やな。産経新聞のサイトから引用する。
“プロ野球のセ、パ両リーグ審判部合同会議が30日、大阪市内で行われ、無走者のときに投手が捕手などからボールを受けて15秒以内に投球しない場合は、審判員が「ボール」を宣告することを確認した。試合時間の短縮が目的。すでに実行委員会で合意済みで、日本プロ野球組織(NPB)が審判員に正式に伝えた。
 従来の投球制限時間は「12秒以内」だったが、「投手が打者に正対してから」で運用されてきた。「投手がボールを受けてから15秒」とすることで無駄な動作を減らし、スピードアップを徹底する方針。アグリーメント(申し合わせ事項)に盛り込み、強制力をもたせる。試合中は二塁塁審が時間を計り、15秒を超えたケースは「ボール」を宣告する”
 実際にこれを適用して練習した投手たちからは悪評ばかり。ファイターズのエース、ダルビッシュをはじめとして、ゴールデンイーグルスの岩隈、ホークスの斉藤和らなみいるエース投手たちが「これでは野球にならない」と怒っている。
 スポーツ紙の記事を読むと、投手が捕手から返球され、サインを交換して2回も首を横に振ればそれで15秒。サイン交換をしているだけで審判が「ボール」とコールしてしまうらしい。確かにテンポの良い投手が投げていると気持ちいい試合になる。わがタイガースではアッチソンや江草がそうで、相手の打者が考える暇を与えないでどんどん攻めていく。ただし、どうしても投球が単調になるのも事実で、打たれ始めると止まらなくなる。藤川やとじっくりと時間をかけ間合いを置いて、モーションに入ると気持ちのいい快速球を投げる。それぞれ個性があるし、間合いがあるからというて球場で見ていてじれたり退屈になったりすることはあらへん。
 3時間を超す試合は確かにその数字だけをとると長く感じられるかもしれん。そやけど、中身の濃い試合やったらなんぼ時間がかかっても飽きることはない。常に息をのむような場面が続いたら、3時間が4時間でもあっという間に過ぎる。実際、延長15回という試合を甲子園で体験したことがあるけれど、1点を争う展開に終電がいつかなんていうようなことも忘れて最後まで応援したもんです。ただし、その試合はタイガースが負けたんで、帰りの電車が異様に長く感じられたりしたけど、それはまた別の話。
 もし投手がテンポよく投げ込んでもストライクが入らず四球連発となると、試合が2時間で終わったとしても退屈な展開に文句の一つも言いたくなるやろう。ましてやサイン交換の間にボールカウントがどどん悪くなって四球を出してしまうようなことになったりしたら、そちらの方がつまらん。
 コミッショナーは「慣れればいい」と言うたはるらしいけど、そういう問題やないやろう。私らファンは試合の内容が一番大事で、試合時間は短い方が早く帰れてええとはいえ、投手がルールに縛られて自分の投球がでけへんようになって凡戦になったりしたら、つまらんと思うやろう。
 野球は時間制のスポーツやない。そんなに時間が気になるんやったら、2時間半で試合打ち切りとかいうルールに変えたらよろし。そやけどそうなると野球の面白さは今とは全く違うものになってしまうやろうね。
 というわけで、15秒ルール、今後も波乱含みです。どうなることやら。

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コメント 3

HATA

昨日の練習試合でタイガースの藤川投手、ファイターズの糸数投手が引っかかったようです。
個人的には相撲の立会い待ったに似た感じがあるのは私だけでしょうか?
by HATA (2009-02-12 09:35) 

垂直応力

時間短縮だったら、1球ごとにサイン確認のために打席をはずすバッターを何とかしてほしい。
by 垂直応力 (2009-02-14 00:42) 

t-kita

ほんま、あの打席を外してはサインを見て、ひどい時にはコーチに呼ばれたりなんかする、あれこそスピードアップの大敵ですよね。
by t-kita (2009-02-14 23:31) 

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