不道徳な人形劇ヒーロー [テレビ全般]
ここのところデュマの「三銃士」を読んでいて、というような話は昨日書いたけれど、角川文庫版の下巻にさしかかったところで、朝日新聞の夕刊の三谷幸喜さんの連載エッセイを読んでしもうた。
人形劇で「新・三銃士」というのをするので、三谷さんが脚本を書いている、というのは知ってたけれど、エッセイの中で「ダルタニャンは人妻に恋をする」とはっきり書いてはった。わ、原作に忠実に話を進める気か。ええんかそれで。
ダルタニャンと三銃士たちはルイ十三世の時代のフランスの近衛銃士という設定で、その自分の騎士の例に漏れずならず者に毛が生えたような輩です。ちゃんとした領地もないので戦に出るのにも借金をして武具や馬具を買い整えたりせんならん。金持ちの奥さんに言い寄って惚れさせて金を引っ張りだしたりする結婚詐欺まがいのことでも平気でやる。主人公のダルタニャンは下宿の大家の若い奥さんに懸想してそのハートを射止めたかと思うと、その奥さんを誘拐させた謎の女に惚れ、その意中の人になるために自分に惚れている謎の女の小間使いを誘惑して利用する。
なんというか、今の感覚でいうとヒーローというには不道徳すぎるのよね。子ども向けの人形劇の主人公ですぜ、これが。ほんまええんか。ちゃんと人妻に恋する場面も入れるというんやったら、博打ですってんてんになったり民間人を脅したりという場面はどう処理するんかなあ。
そういう意味ではけっこう楽しみではあるけれどね。痛快活劇であることには違いないんやし。
人形劇で「新・三銃士」というのをするので、三谷さんが脚本を書いている、というのは知ってたけれど、エッセイの中で「ダルタニャンは人妻に恋をする」とはっきり書いてはった。わ、原作に忠実に話を進める気か。ええんかそれで。
ダルタニャンと三銃士たちはルイ十三世の時代のフランスの近衛銃士という設定で、その自分の騎士の例に漏れずならず者に毛が生えたような輩です。ちゃんとした領地もないので戦に出るのにも借金をして武具や馬具を買い整えたりせんならん。金持ちの奥さんに言い寄って惚れさせて金を引っ張りだしたりする結婚詐欺まがいのことでも平気でやる。主人公のダルタニャンは下宿の大家の若い奥さんに懸想してそのハートを射止めたかと思うと、その奥さんを誘拐させた謎の女に惚れ、その意中の人になるために自分に惚れている謎の女の小間使いを誘惑して利用する。
なんというか、今の感覚でいうとヒーローというには不道徳すぎるのよね。子ども向けの人形劇の主人公ですぜ、これが。ほんまええんか。ちゃんと人妻に恋する場面も入れるというんやったら、博打ですってんてんになったり民間人を脅したりという場面はどう処理するんかなあ。
そういう意味ではけっこう楽しみではあるけれどね。痛快活劇であることには違いないんやし。
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