本屋大賞に「天地明察」 [読書全般]
2010年の本屋大賞は冲方丁さんの「天地明察」に決定した そうです。おめでとうございます。吉川英治新人賞に次ぐ受賞ですね。
おめでたいのはおめでたいんやけれど、本屋大賞としてはどうよという気もしないでもない。世の中にはあまり知られてないけれども本屋さんの店員たちが「こんな面白い本があるんだよ」とお勧めする本に賞を与えて注目してもらうという趣旨のものやなかったか。
とはいえここ数年は他の権威ある賞を受賞したりすでに話題になっているものが大賞に選ばれるケースが多く、発足後数年で知名度の上がった「本屋大賞」そのものに権威づけがなされてきているようにも思う。
勘違いする人がいてると困るので書いておくけど、私は「天地明察」が本屋大賞にふさわしくないと言いたいんやないですよ。この受賞は意義のあるものやと思うし、なによりも暦作りという地味なテーマの時代小説がそれだけ高く評価されたことは喜ばしいことやと思うている。
それでも、他で賞を取った作品をわざわざ選出することに意義があるかどうか、初心に立ち返って「隠れた名作にスポットをあてる」というところを大切にしてほしいなあと思うんですわ。
おめでたいのはおめでたいんやけれど、本屋大賞としてはどうよという気もしないでもない。世の中にはあまり知られてないけれども本屋さんの店員たちが「こんな面白い本があるんだよ」とお勧めする本に賞を与えて注目してもらうという趣旨のものやなかったか。
とはいえここ数年は他の権威ある賞を受賞したりすでに話題になっているものが大賞に選ばれるケースが多く、発足後数年で知名度の上がった「本屋大賞」そのものに権威づけがなされてきているようにも思う。
勘違いする人がいてると困るので書いておくけど、私は「天地明察」が本屋大賞にふさわしくないと言いたいんやないですよ。この受賞は意義のあるものやと思うし、なによりも暦作りという地味なテーマの時代小説がそれだけ高く評価されたことは喜ばしいことやと思うている。
それでも、他で賞を取った作品をわざわざ選出することに意義があるかどうか、初心に立ち返って「隠れた名作にスポットをあてる」というところを大切にしてほしいなあと思うんですわ。
喜多さんのおっしゃる通りです。
「本屋」大賞なのですから、私たち素人がとても(喜多さんは
プロですが)知らないけれど、プロならではの目で選んだ、本、へえ、こんなええ本があったのか、これは面白い本を知った、というような本を選ぶのが、この賞のほんらい意義ではないでしょうか。
それに「本屋大賞」すっかり権威になってしまい、商売になるということでは、老舗の直木賞を凌駕しているのではないでしょうか。
どうも「本屋大賞」が変ってきたみたいですね。
by 雫石鉄也 (2010-04-21 09:15)