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復刊版「怪盗対名探偵」 [読書全般]

 復刊版の南洋一郎版「怪盗ルパン全集」、今月は「怪盗対名探偵」「十三棺桶島」など3冊が刊行された。私は「怪盗対名探偵」だけは小学生当時持っていたけれど、これだけとばして買うのも何なので、合わせて購入した。
 昔何度も繰り返して読みながら、ホームズが全くホームズらしくないのに不満を感じていたということを覚えている。そらそうや、ほんまはショルメスなんやから。
 で、今回の復刊文庫を懐かしく読み始めたんやけれど、一点だけ違和感が。
 挿絵が私の記憶と違うんですわ。たぶん挿絵も古いものをそのままにして復刊しているんやろうと思うけど、私の持っていたものよりもずっと泥臭い。表紙の絵は全く同じやし、本文も記憶通りだけに、これだけが記憶と違うのが気になる。
 おそらく私の持っているものは新たに描き直された挿絵のものやったんやろうなあ。もともとは今回の復刊文庫版のものやったのが、何かの事情があって別の画家の方に書き直してもろうたんと違うか。
 解説ではどの巻でもルパンを好きなミステリ作家が担当しているんやけれど、私よりも少し若い作家さんたちもこの点には触れてへん。ゲラには挿絵はついてへんのかな。
 そこらあたりの事情がわかる方にはご教示願いたいところですが、復刊というても親本で何らかの変更があった場合、それがすべて反映されるわけやないというのは、まあ仕方ないところかな。そして古いほうの挿絵を使用するのも、古い読者に対するサービスという点では当然やろうけど。私としては自分の記憶している挿絵やなかったのはちょっと寂しいな。

 5月16日(日)は「たちよみの会」例会です。ご参加をお待ちしています。

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