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フレンダー変形に感動 [テレビアニメ]

 先週から関西テレビの深夜アニメ枠で「新造人間キャシャーン」を再放送しはじめた。むろんタツノコプロのオリジナルバージョンであります。実は、本放送時や夕方に再放送していた頃も、通しで全部ちゃんと見てへんのであります。今回、ええ機会なんで、録画予約をして全部きっちり見るつもり。
 感動ものは、ロボット犬フレンダーの変身シーンであります。ご存知の方には言わずもがなやけれど、キャシャーンの求めに応じて車になったり飛行機になったり潜水艇になったりするわけですね。
 今のアニメやったら、CGでモデリングをして、パーツの動き方とかきちっと細かい部分も実在しているかのように作画するんやろうけれど、1970年代の手書きセルアニメは違う。仕掛けがどうなってるかなんて関係なく、びにょーんと伸びたり縮んだりして変形するのであります。これが実にかっこいいのです。ただの変形やないね。メタモルフォーゼしてますね。そこがよろしい。
 敵の量産型ロボットも爆発したあと、そこらへんに歯車などの部品が転がるカットが挿入されるだけで、「破壊されましたよ」ということがわかるようになっている。セルの枚数をいかに少なくしつつ迫力のある動きを見せようという工夫が全編で見られる。
 私は最新のむやみやたらと無駄に動き回るアニメもちゃんと見ているので、その工夫の仕方に感動するのですよ。
 昔のセルアニメがすべてよかったなんて言いません。そやけど、名作としてこうやって30年以上前に作られても視聴に耐えうる作品というのは、それだけの理由があるんやなあと感じいった次第であります。ただ、それを今の若いアニメファンはどう受け止めているのか、そこはちょっとわかりかねるところではあるけれどね。

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コメント 4

伊藤正一

3年ほど前に公開されたアニメ映画「REDLINE」では、カーレースのシーンなどであえてそのデフォルメ感を出していて感動したし、面白かったですよ。でも、ヒットしなかったなぁ。主人公の声はキムタクだったりして、それがまたとてもハマっていたのに…。
by 伊藤正一 (2012-08-23 07:27) 

t-kita

劇場版のアニメは、テレビと連動するか「アニメファン」のツボを押すような宣伝の仕方をするかしないと、どんなにいい作品でもなかなかヒットしないみたいですね。
そうか最近の若いファンはデフォルメされた動きを単にデッサンが下手だとかというふうにしか感じとらなくなっているとか。
by t-kita (2012-08-24 00:19) 

伊藤正一

手描き風をいかしたアニメ映画としては今年、「虹色ほたる」ってのもあったんですけど、やっぱりヒットしませんでしたねえ。日本のアニメはジブリだけじゃないんだけどなあ。
by 伊藤正一 (2012-08-24 07:43) 

t-kita

ブランドが確立したら、アニメファンでない人でも動員できますからね。中身を見に行ってるのでなく、みんなが見に行っているから話題についていくために見に行くという人を作るのがヒットの必須要件やないかと思います。
by t-kita (2012-08-24 23:53) 

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