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虚航船団公演「瑠璃色美術缶」 [演劇]

 6年ぶりに、劇団「虚航船団パラメトリックオーケストラ」公演がありまして、妻といっしょに今日のマチネーに行ってまいりました。SF作家の北野勇作さんが役者をしている劇団であります。
 なんでも主宰者の秋山シュン太郎さんが体調を崩して入院をしたりして、休団状態にあったらしい。公演が終わったあと、北野さんにあいさつに行ったら「解散したと思われてたでしょう」なんて言われてしもうたけれど、確かに6年前までは年2回ずつ公演をしてはったりしたから、「また見たいのになあ」とは思うていたのであります。
 で、今回の復活公演でありますが、出し物は「瑠璃色美術缶」。近未来の日本を舞台に、日本が外国人に乗っ取られ、日本人は細々と集落に潜んで暮らしている。ある集落に訪れたレジ打ちを生業とする2人組。そのうちの1人は母親から譲られた「瑠璃色美術缶」を持っていた。この缶は失われようとしている日本文化をつめた缶で、日本人の富裕層が高額で買い集めているものだった。集落のリーダーはなんとかしてレジ打ちの持つ「瑠璃色美術缶」を譲らせようとするが……。
 以前と変わらずワサビのきいた社会風刺を笑いと人情でくるんだ秀逸なストーリー。ゲストを含め、達者な演技の役者たちがテンポよく演じていて、6年のブランクを感じさせへん息のあったお芝居でありました。
 私は今勤務校で芸術鑑賞会の担当をしていて、ちょうど来年度の「演劇鑑賞」をどの劇団のどんな芝居にするかで悩んでいるところなんやけれど、こういう芝居を見せたいんやなあ。でも、高校生向けに売り込んでくる芝居にはこういうものはないのね。まあ当たり前というたら当たり前なんやけれど。
 というわけで、久々のお芝居を十分楽しんで帰ってきたのでありました。
 夜は台風の影響で雨が降る甲子園からの野球中継を楽しむ。能見の完封、鳥谷のホームラン、森田の犠牲フライ。若手中心のオーダーで、カープのエース前田健に不調とはいえ黒星をつけたんやから、来シーズンに向けて楽しみが増えた、というわけで、今晩は心地よく寝られるぞう。

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