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怖さ自慢 [1月17日の記憶]

 早朝、朝食前に黙祷。あの地震の起きた時刻とはずれていたけれど、細かいことは言いっこなしや。とにかく忘れたらあかん。それだけ。昨年6月の地震で、薄れかけていた恐怖がよみがえった。家の中で揺れるのも怖いけれど、外で歩いていて揺れるのも怖い。どっちにしても怖い。一番怖かったのは入浴中に揺れた時やったなあ。一番無防備なんやから。
 というわけで、阪神淡路大震災からまる24年たちました。あれから東北では津波と原発事故があり、熊本では城が壊れた。北海道では電気が止まった。町の地震、海の地震、山の地震とそれぞれに被害の規模や形は違えど、地震の恐ろしさをその度に思い知らされる。とはいえ私が受け持っている生徒たちは当然震災後に産まれた子どもたちなわけで、6月の地震で初めて地震の怖さを知ったということになる。そやからというて「大震災はあんなもんやなかったんやでえ」などと怖い思い自慢をしても仕方ない。
 今日の各新聞には防災について社説でとりあげているものがもちろん多かった。東北は河北新報、九州は西日本新聞。豪雨で大きな被害が出た中国地方は広島の中国新聞と岡山の山陽新聞がそれぞれ気合の入った論陣を張っていた。それに比べたら全国紙の論説の通り一遍なこと。
 やはり他人事なんですよ。でもしかたない。24年前、あの揺れを体感してなかったら、私にとっても他人事。そういうものです。
 というわけで干支でふたまわり目。平成も終わり、大震災は少しずつ「歴史」の一部になるんや。大正時代の関東大震災のように。でも、神戸ではまだあれをただの「歴史」にすることのでけへん人がまだまだいてはるということは忘れたらあかんのです。

 1月20日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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