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リメイク版「どろろ」終了 [テレビアニメ]

作品展示館「夢バイト」(SFハガジン126号掲載) を更新しました。

 今日は授業はすいていたけれど、育英会関係の事務作業でほとんどつぶれる。とはいえ、明日からG20サミットのため、2日間休校なので、今日中にすませて生徒に渡さねばならん書類に関わる作業やったんで、なんとか間に合うてよかったよかった。
 昼休みに3年生がきて、昨日欠席してたんで奨学金の説明をしてほしいと申し出てきた。ああ、昨日の日記に書いたとおりになってしもうた。まあ、やむを得ん。放課後はくだんの生徒に対して大学予約奨学金の説明。これで同じことを話すのも6回目。それでも生徒にとっては大切な話やから、一切手抜きなし。終了後はもう脱力。定時に退散。明日からは休暇を取ったので、ゆっくり休もう。
 というわけで、昨日予告したリメイク版のアニメ「どろろ」が完結したので、ちょっとばかり感想を書いておく。
 あえてキャラクターデザインを手塚先生の絵にしなかったのは、私はよかったと思うている。以前にも書いたけれど虫プロ版のキャラクターデザインは北野英明さんで、こちらも手塚先生の絵とは全く違うタッチやったしね。
 リメイク版の面白さは、百鬼丸と父の醍醐景光や弟の多宝丸との関係をかなり濃密に描いているところ。原作では百鬼丸が妖怪を倒して自分の体を取り戻していくというだけやったのが、今回のリメイク版では、そのたびに豊かやった醍醐領がもとの荒廃した土地になっていくというのが加わっていく。これには私もはたとひざを打った。景光が鬼神に百鬼丸の体を分け与えたのは、自領を富ますためやったわけやから、鬼神が倒されるとその神通力も消えるのは道理やね。
 他にも目の見えない百鬼丸が感じている生き物の生気や鬼神の妖気をうまく絵にしていたり、原作では冒頭に出てきただけの寿海医師を最後にもう一度百鬼丸と再会させたり、琵琶丸をレギュラーとして出してどろろたちに指針を示す役割を与えたりと、登場人物の使い方もうまい。
 実は原作は途中で掲載誌が変わって設定の変更があったりしたこともあって、現行の単行本ではかなりいい加減にすませているところや矛盾点が残っていたりするんやけれど、シリーズ構成と脚本の小林靖子さんはそこらあたりの整合性に徹底的にこだわっている。物語そのものに関してはかなり原作に忠実に進めていて、原作を非常に尊重していると感じた。キャラクターデザインでは、足の指の形が手塚先生の原作と同じなんですね。「テヅコミ」のインタビューで、キャラクター原案の浅田弘幸さんがそこにはこだわったのだと言うてはった。ネット上での評では「換骨奪胎」なんて書いている人がいたけれど、とんでもない。それやったらこのリメイク版は全く別作品になってしもうてるはずやないですか。そうやなく、あくまでも原作を尊重した上で、きちっと納得のいくものに仕上げようというスタッフの気概を私は感じたね。
 録画に失敗した「絡新婦の巻」を除いて、実はまだ録画したのは削除してへんので、時間が許せばもう一度見直したい。関西では地上波で放送してへんから、もしかしたらどこかの局で放送するかもしれんので、そしたら今度こそ「絡新婦の巻」も録画したいなあ。
 というわけで、まだ見てはらへん方はBDを借りるか、アマゾンプライムで視聴するかしていただきたい。手塚ファンやない方にもむろんお薦めいたします。

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