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5分間SF [SF]

 今日も1日奨学金申し込み業務。書式がちゃんとしていない生徒に、明日持ってきなさいと指導したら、アルバイトがあるから来られないと言う。その生徒にとっては自分の長期的な将来よりも目の前のアルバイトの方が大切に感じられるんやろうなあ。なんとかアクロバティックな方法で入力させたけれど、所得を証明するためのマイナンバー提出書を郵便局の窓口で簡易書留で出すようにというと、ポストに投函してはいかんのかと食い下がられる。マイナンバーという非常にデリケートに扱わんならん個人情報に関することについても、その重要性がわかってへんらしい。「そんなんやったら金なんか借りるな!」と怒鳴りつけたいのをひたすら我慢。こんな生徒ばかりやないんです。ほんの一つまみだけなんです。でも、その一つまみのせいでストレスがたまるのはかなわんよ。
 昨日までに申し込んだ生徒の情報入力などをしてから定時に退散。
 今日は天神祭。地下鉄の乗り換え駅はもう人出が多い。祭りを楽しむ気分にもなれんなあ。帰宅して、追っかけ再生でプロ野球中継を見る。外から花火を打ち上げる音が聞こえる。少しだけベランダに出て、花火を見る。花火好きの妻は夕食後の最後のやけくそうちの時にはずっとベランダで花火を堪能していたけれど、私はもうへたってテレビを見るのみ。タイガースは完封負け。よけいストレスがたまるなあ。
 草上仁「5分間SF」(ハヤカワ文庫JA)読了。草上さんクラスのベテラン作家でも、こんなSFクイズかと思わせるようなタイトルをつけんと売れんもんなんかなあ。しかも帯には「このオチを想像できますか?」と書いてあるけれど、草上さんの作風は切れ味の鋭いオチにあるんやないと思うがなあ。それよりも例えば「マダム・フィグスの宇宙お料理教室」などのように、アイデアの展開のさせ方で読ませる作家やと思うんやけれど。それぞれバラエティに富んだショートショートが16本。ドタバタあり、スリラーあり、そして心あたたまるものあり。たとえ最初からオチがわかるように書かれたものであっても、そんなん関係なしに楽しめます。ところで、裏表紙見返しの「草上仁の作品」と書かれたりすとには本書のタイトルし書かれてへん。のきなみ絶版なんやなあ。復刊フェアかなんかの際にせめて「くらげの日」あたりを復刊してくれんもんか。短編やショートショート中心という貴重な存在なんやから、早川書房はもっと草上さんを大切にしてほしいと思うぞ。

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