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平成怪奇小説傑作集1 [読書全般]

 朝、出勤時は曇り空。地下鉄に乗り、電車が地上にあがったら本降り。バスに乗り継ぐ駅ではざざ降り。お山の学校に着いたころには小やみ。傘は必要ではあったけれど。昼前にはあがる。
 お山の学校は今日から生徒が登校。教室には冷房がついてるから、なんとかなってるんやろう。ただ、全校集会という名の始業式は体育館でやって熱中症になったりしたらあかんので、放送を教室で聞く。私も仕事部屋で聞いていた。もっとも今日は私の出番はないので、仕事部屋で粛々と事務作業や教材作成。前回奨学金の申し込みのでけなんだ生徒がきて、暑い仕事部屋でパソコンに向かい、データ入力。これは救済措置でありまして、採用通知は他の生徒よりも1カ月遅れで着くことになる。放課後はコンピュータ教室で、新たに入れ替えられたパソコンの教員向けの使い方講習に出る。コンピュータ室は冷房がきいているからねえ。いや、そのために行ったわけやないけれども。
 定時に退出。帰宅後、追っかけ再生でプロ野球中継を見る。今日はタイガースが猛打爆発で大勝。いやあ、よかったよかった。
 東雅夫・編「平成怪奇小説傑作集1」(創元推理文庫)読了。平成の30年ちょっとの間に発表された怪奇小説から選りすぐった短編アンソロジー。全3巻で、本書は最初の10年間から。吉本ばななから宮部みゆきまで、豪華なラインナップであります。私は吉田知子「お供え」の自分は何も変わってないと思うているのにまわりがどんどん変化していく恐ろしさとか、近未来の絶望的な状況を描いた篠田節子「静かな黄昏の国」の2篇が特にぞくりときた。むろん他の作品も「傑作集」の名にたがわぬ傑作ぞろい。異界の者や異形の者が出てこなくとも、何気ない日常が救いのない状況に陥っていくようなものが真の恐怖を呼び起こすんやと感じた。これで「平成」という時代の諸相が浮き彫りにされるとかそういうことはないですけれどね。残り2巻も実に楽しみ。

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