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愛国という名の亡国 [読書全般]

 ただでさえ金曜深夜は深夜アニメの録画の本数が多いうえに、今週の「なつぞら」をまとめて見、昨日の午前中に放送された関西以外では2週間前に放送済みの「プリキュア」に「仮面ライダージオウ」と「騎士竜戦隊リュウソウジャー」まで見たのでありますから、それだけで午前中つぶれてしもうてます。見切れなんだ分は明日にまわそう。どんだけ見とんねん。
 昼食後、午睡。今週は水曜あたりでもうスタミナ切れを起こしてたからねえ。目が覚めたら、もうそろそろタイガースの試合の始まる時間。一服つけてから、ラジオで中継を聞く。映像はNHKのスポーツニュースで見たけれど、福留のホームランと高山の逆転打くらいしかやってくれなんだ。まあ、優勝争いとは関係ない試合やもんな。けっ。
 安田浩一「愛国という名の亡国」(河出新書)読了。ヘイトスピーチについて初めて本格的に取り組んだ著者が、いろいろな媒体でここ数年発表した文章を一冊にまとめたもの。ヘイトスピーチそのものは減少しているけれど、弱者に対する一方的な攻撃は逆に増えているのではないかという問題提起がなされている。特に国会議員やと知事などの権力者によるものに対して、著者の視線は厳しい。著者がこれまでルポしてきた在日韓国朝鮮人や沖縄の基地反対運動のほかに、本書では生活保護者への攻撃に対する怒りがはっきりと示されている。私は奨学金の仕事を通じて、生活保護を受けていてもなんとか進学させたいという親の願いなどを直接聞いていたりする立場やから、著者の怒りがよくわかる。問題は生活保護を受ける側にあるんやなく、貧困に対して無策な行政なんやという指摘は至極当然。「愛国者」を名乗り弱者をたたくことが「亡国」につながるということを改めて指摘する一冊。ただ、悔しいことに「愛国者」たちには著者のメッセージは届かんのだろうなあ。

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