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おめざめですか、アイリーン [読書全般]

 今日は月例の京都の医者行き。朝のうち、金曜の深夜アニメの録画を見て、昼前に出かける。行きの特急で座れたら、安心して終点まで寝てしまう。乗り過ごしというのも久しぶりやな。それだけ疲れてるんかな。引き返して、医院へ。診療後、阪急の快速特急で帰阪。寝過ごしたらあかんと本を読んでいたら、妹より電話。車中なのでメールにしてもらう。細かいことは書かんけれど、実家の方に帰らんならんことになり、淡路駅で折り返してまた京都へ。
 いろいろあったけれど、ようよう一段落ついたので、夕刻帰阪。帰路、最寄駅前の理容室で整髪。帰宅後は妻と少しばかり話をしてから、追っかけ再生でプロ野球中継を見る。タイガースがなんとかジャイアンツ戦の連敗をストップ。いろいろあってしんどい一日やったけれど、タイガースが勝ったので少し緩和されたかな。
 キャロル・ネルソン・ダグラス/日暮雅通・訳「おめざめですか、アイリーン アイリーン・アドラーの冒険」(創元推理文庫)読了。シリーズ第2作。1作目は「裏・ボヘミアの醜聞」やったけれど、本作はいわゆる「書かれざる物語」とからめてアイリーンを探偵にしたオリジナル作品になっている。もちろんホームズも登場するけれど、脇役というほどの活躍もしていない。事件解決の鍵を示したりはするんやけれどね。内容は、胸に飾り文字の刺青をした水死体が続けて発見され、さらには誘拐された若い女性が眠らされている間に刺青を入れられてしまう。悲観した女性を助けたアイリーンと夫のゴドフリー、語り手のネルが犯人を探るうちに、刺青の謎の全貌が少しずつ明らかになっていくというもの。ミステリとしての出来は悪くないし、アイリーンたちも魅力いっぱいに描かれている。ただ、パスティーシュとして楽しもうと思うたらあきません。シャーロック・ホームズの登場人物を使うた全く新しいシリーズなんですね。そう思い、割り切って読んだ方がよろしいかと。とはいえ、第1作も本作もこの日記を書いている時点では品切れ。なのについ最近第3作が翻訳された。シリーズものはそろえて読みたくなるものなんやから、シリーズの新刊が出たらそれまでのものも手に入りやすくせんとあかんのと違うかなあ。まあ、現在の出版事情では難しいところなんやろうけれど、最新刊でこのシリーズのことを知った読者があとからシリーズを全部読もうと思うたら古本屋で探さんならんことになる。それは読者や作者、訳者に対して失礼なんやないやろうか。

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