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逆鉾の死 [追悼]

 愛すれどTigers「メッセンジャー引退発表」を更新しました。

 連休明けの火曜日はきつい。ここ4年、火曜日はいつも授業が満杯で、しかも自分の専門外の「ソーシャルスキルパワーアップ講座入門」なる科目が常に4コマ連続という状況で、放課後は常にぐったりした状態になってしまう。今日も放課後は低速モードで事務作業を淡々とこなす。むろんのこと定時に退散。
 帰宅後、相撲中継を録画で見、今日はタイガースの試合がなかったので、録画してたまっていた番組を妻といっしょに見る。日中は暑いけれど、朝晩はかなり涼しくなってきた。今週末は彼岸やがな。やっと日中も過ごしやすくなってくれるかな。
 相撲は1敗でトップに立っていた隠岐の海と明生が敗れ、2敗に5人。貴景勝はあと2勝で大関復帰。御嶽海、朝乃山と優勝経験のある力士が並ぶ。両大関が早々と脱落しているのは残念やなあ。
 大相撲もと関脇逆鉾の井筒親方の訃報 に接する。享年58。死因は膵臓の病やという。先場所、優勝した鶴竜の横で喜んでいる様子が新聞や相撲専門誌を飾っているのを見ていただけに、急逝に驚くばかり。
 もと関脇鶴ヶ嶺の二男。長男は十両鶴嶺山、三男は関脇寺尾。井筒三兄弟と呼ばれた。父親譲りのもろ差し速攻相撲。技能派やけれどケレン味はなく、正攻法の相撲やった。寺尾が回転の速い突っ張りを得意としていたのと好対照。兄弟でこれだけ顔も相撲も違うものかというのも話の種でしたねえ。勝ってガッツポーズをして審判部長から注意されたり、立ち合いの手つきもいわゆる「ちょん立ち」で片手はついてももう片方は土俵に触るか触らんかというような立ち合いでこちらもよう注意されていた。のちに審判長席で手つき不十分の力士に注意していたけれど、それを見ながらテレビ桟敷で「あんたに言われたないやろうなあ」と思うたりしていた。
 実は横綱初代若乃花幹士の大ファンで、自分もそういう相撲を目指していたというのは現役時代から有名やったけれど、父である師匠の衣鉢を継いだというのはおもしろい。もっとも、今日のテレビ解説のもと寺尾の錣山親方によると、鶴ヶ嶺は左四つからの巻かえがうまく、逆鉾は立ち合いから二本ざしするのがうまかったという。ということは、若乃花の新横綱の初日に勝ったやはりもろ差し名人の信夫山の系譜に連なる名人やったということか。
 こういう筋のよい技巧派の四つ相撲を取る力士が減ったけれど、弟子の横綱鶴竜が気持ちのよい四つ相撲を取るのは、親方の指導のたまものか。残念ながらあれだけ隆盛を誇った井筒部屋も、今は鶴竜を含めて弟子は3人だけ。横綱を育てたけれど、後に続く弟子を育てられなんだのは無念やったやろうな。私も年が近いだけにちょっとショックを受けているのです。
 千代の富士全盛時に土俵を沸かせた記憶に残る名脇役やった。
 謹んで哀悼の意を表します。

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