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完訳三国志演義1 [読書全般]

 愛すれどTigers「6連勝で逆転しCS進出」を更新しました。

 今日から10月。いわば衣替えの日やのに気温30度越えとはどういうことですか。今日は一日サウナ状態の仕事部屋でひたすらプリントや成績表と格闘。特に手元の閻魔帳と校内LANに記録されている出欠記録とに食い違いがあってはいかんから、パソコンのモニターの小さな字を凝視して欠席の日の日付と回数を確認する作業が一番きつかった。
 というわけで、大量にあったプリント採点はほとんど終了。明日はスタンドアローンのパソコンでエクセルによる成績処理をするのみ。これがまた神経を使うんだ。ああしんど。
 定時に帰宅し、ごろごろだらだらしながら録画した番組を見たり本を読んだり。ブログがプロバイダの都合でドメインが変わるので、登録のしなおしもせんならんけれど、めんどうですねえ。まあ無料で使用できるブログなんであまり文句は言えませんが。
 羅貫中/立間祥介・訳「三国志演義 1」(角川ソフィア文庫)読了。かつて徳間文庫より出ていたものの再刊。ただし、徳間文庫ではもう少し一冊が薄かったけれど、合本にして全4巻にしているので、各巻ボリュームがある。1巻は黄巾賊の乱から官渡の戦いまで。
 以前書いたように、吉川三国志も柴錬三国志も横山三国志も読み、子どものころに初めて読んだ「少年少女世界の名作」のリライト版から、ついこの前には駒田版ダイジェスト、そして少年文庫版抄訳と繰り返し読んでいるから、話の筋はだいたいわかっている。そやのにこの完訳版、めっぽう面白い。本筋とは関係ない小競り合いなども細大漏らさず描写されているのが面白いのです。例えば袁紹の死後、その息子たちが兄弟で後継者争いをし、そこにつけこんで曹操が袁家を滅ぼしたりするくだりなんて、これまで読んだ記憶がない。本家の三国志演義ではそういう細かなところまでちゃんとけりをつけんと気がすまんという感じなのですね。あ、第1巻ではまだ袁紹死んでへんわ。今書いたのは第2巻のはじめの方で出てきます。それからほんまに簡単に人は死ぬし、「水滸伝」の完訳を読んだ時に驚いたけれど、人肉食の場面も出てくる。これはさすがにどの作家も割愛してますなあ。というわけで、講釈師の語りをまとめただけに、調子がよく、間に漢詩がはさまったりするのもいいね。諸葛孔明は2巻から登場する。かなり分厚いけれど、全体の四分の一の段階でまだ本格的に話は盛り上がってないのです。やっぱり完訳本は読んでおくものですねえ。

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