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完訳三国志演義4 [読書全般]

 台風接近につき、朝から強風。とはいえ、大阪市内は昨年の暴風雨に襲われた時とは違い、予想していたほど風雨は強くなく、一安心。なにしろベランダで余裕で一服つけられるくらいやったからね。お隣さんなんか風を通すためか窓をあけたはったもんなあ。
 とはいえ、太平洋沿岸や東海、関東地方はかなり激しい暴風雨やったらしく、NHKは全日気象情報という感じでしたね。被害にあわれた方々に、お見舞い申し上げます。
 というわけで、朝から昨夜録画した深夜アニメを見、そのあと午前中に午睡。昼食後、パソコンを立ち上げてかきもの。東京ドームのCS第4戦は明日に順延になったので、腰をすえてかきものができる。
 夕刻、読書。でもまだ疲れが取れへんのやろう、少し寝てしまう。夕食後、妻と録画した番組を何本か見る。こういうときは外に出ず、テレビを友とするしかないです。
 羅貫中/立間祥介・訳「三国志演義 4」(角川スフィア文庫)読了。ついに完訳版を読み切った。本巻では孔明が泣いて馬謖を切ったり、五丈原で客死したり、死せる諸葛亮がいける仲達を走らせたりするわけですが、見どころはそこまで。孔明の死後は、ひたすら姜維が孔明の遺志を継いで戦うも魏には歯が立たず、凡庸な皇帝劉禅があっさり晋に降伏するてな感じで前半2巻と比べると山場もなく、魏から晋に玉座が譲られるところも、呉が滅亡するところも、同じようなことの繰り返しでいささか退屈。ダイジェスト版や少年文庫版で大幅に簡略化されていたのもわかります。でも、柴錬三国志では姜維を主人公にしたところもかなり面白かったという記憶があるから、そこは書き手の思い入れのなさ、なのかな。羅貫中がどこに力点を置いていたかよくわかる。柴田錬三郎は滅ぶことがわかっていながらただただ戦うことにしか身を置けなかった姜維の姿に美学を感じていたんやろうし、羅貫中は史書に書かれているまま三国が統一されるところまで書き切ることを主眼にしていたということなんやろうと思う。というわけで1ヶ月くらい三国志演義の世界にどっぷりつかっていたので、もうしばらく三国志はよろしい。いずれ気が向いたら宮城谷版三国志に挑戦してみようと思うけれど、今は他の本が読みたくてうずうずしております。つまりその、三国志は孔明が死ぬところまでで十分、というのが完訳版を読み通しての感想でありますね。月並みではありますが。

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