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短話ガチャンポン [SF]

作品展示館「運行中止」を更新しました。

 今日は土曜出勤の代休。いつもよりゆっくり目に起き、朝食をとりつつ昨夜録画した深夜アニメを見る。そのあと本の移動などをしてから少し寝る。妻が起きてきたので、パソコンで少しかきもの。早目に昼食をとる。
 食後、着替えて出かける。今日は母の見舞いに京都の病院に行く。どうやら退院できる体制が整いつつあるらしいので、こちらもちょっと安心。週末にはもう一度見舞いに行く予定やったけれど、うまいこといったら病院やなく実家に行くことになるかもしれん。
 阪急の特急で帰阪。帰宅後、午睡。
 夕刻起きて録画した相撲中継を見る。豪栄道が休場。横綱白鵬、大関高安と貴景勝、関脇御嶽海と栃ノ心がばたばたと敗れ、三役以上で勝ちっ放しは朝乃山だけということになった。特に白鵬は大栄翔にかちあげにいったけれどまったく効き目がなく棒立ちになったところを押し出されてしもうた。まさか明日から休場したりはせんと思うけれど。高安に勝った阿炎の殊勲インタビューに期待したけれど、さすがに場所前のインスタ事件の後だけにごく普通のやりとりに終わったなあ。ただ、「残り全部勝ちます」と辛うじてビッグマウスぶりの片鱗は見せてくれたけれど。
 眉村卓「短話ガチャンポン」(双葉文庫)読了。眉村さんを追悼するような気持ちで手に取った。4年前に刊行された全編書きおろしのショートショート集。眉村さんがあとがきで「老齢に入り込んでしまった作者の心象」と書いてはるけれど、確かに80歳を過ぎた人にしか書かれへん諦念を感じさせるものや、どこか突き抜けた目で社会を見ているようなところが感じられた。若い読者が読んでも、この感覚はわからんやろうなあ。50代後半の私の場合、30年後にまだ頭がしっかりしていたら、自分もこういう心境になるのかなあと思いながら読んだくらいやからね。そやからというて虚無的になるわけではなく、生きていることそのものを少し楽しむ風なのがいい。亡くなる直前まで長編を書いてはったということなんで、ぜひどこかから出してほしいものです。あと、各話に眉村さんによるカットがついていて、さすが若き日に「漫画少年」に投稿していただけのことはあるなんとも可愛らしい絵柄で、もし漫画家になっていたら、石ノ森章太郎さんや藤子不二雄さんたちのよきライバルになってはったかも、なんて想像してしまいました。

 11月17日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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ymgsm

その後、双葉文庫から出た書き下ろし短篇集『終幕のゆくえ』『夕焼けのかなた』にも同じことを感じました(それらより先に出た出版芸術社の短篇集数冊にも)。とくに生前最後の新作短篇集『夕焼けのかなた』巻末の「峠」(大半がショートショートの中で40ページ近い)が、自伝的作品の総括的なものであるのは胸に迫ります。
by ymgsm (2019-11-12 03:47) 

t-kita

 ごぶさたしてます。
 その2冊もいずれ読むつもりで手元に置いてあります。
 一気に読まず、じっくりと味わいたいと思います。
by t-kita (2019-11-13 00:05) 

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