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同調圧力 [読書全般]

 昨日は節分やったから、今朝の日刊スポーツには各チームのキャンプで新外国人選手が鬼に扮装した番記者たちに豆を投げている写真がずらり。スポーツ紙の記者もいろいろやらされて大変ですねえ。別なページには芸能人や力士が各地の神社で豆まきをしている写真がこれまたずらり。こちらは下で受ける一般の参拝客が豆のとり合いをしているんやろうなあ。ホークス工藤監督や徳勝龍関が太巻きを丸かぶりしている写真もあった。ファンサービスとはいえ丸かぶりしている顔というのはなんか間が抜けていて勝負師らしくなくあまり見たくないなあ。
 今日は授業ぱんぱんの火曜日。空き時間は事務作業や成績処理など。放課後、少し休憩してから成績処理の続き。残りはまた明日。定時に退出。
 帰宅して、夕食後は妻と例によって録画したアニメを見る。ただ、かなりばてていたんで、眠気を抑えながら見るのはちょっとしんどかった。
 望月衣塑子、前川喜平、マーティン・ファクラー「同調圧力」(角川新書)読了。東京新聞の記者と、もと文科省事務次官、もとニューヨークタイムス東京支局長という異色の顔合わせにより、それぞれが現在の日本を覆う「同調圧力」について論じ、巻末で座談会をする。菅官房長官の記者会見で質問制限をされた望月記者は、記者と政治家の関係について自らの体験をもとにその近さを懸念し、前川氏は官僚が保身のために官邸におもねる様子を活写し、ファクラー氏は記者クラブの弊害と、アクセス報道と調査報道の違いについて説く。官僚は官邸の道具と化し、メディアは権力者のスポークスマンと堕し、権力者が一記者の発言を制限しても他の記者は誰も味方しない。なんというか、悪夢のような政権やないか。本書の帯には「軽やかに空気を破る3人」と書いてあるけれど、とんでもない。それぞれ非常にしんどい思いをしながら言論の自由を守り、ジャーナリストの指名を果たそうとしているだけで、そこには「軽やか」などとは言われん重苦しさがある。「息苦しさから自由になるには」ともあるけれど、座談会を読む限り、この息苦しさから自由になる方法はひたすら自分の意志を貫くしかないのですよ。むろん、虎の威を借りる方が楽なんやけれど、それをよしとしない人たちが警告を発している、そんな一冊。特に目新しいことは書いてへんけれど、同調圧力に屈しない人たちの思いがこもっている。

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