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汚れた桜 [読書全般]

 日曜の午前中はいつものようにテレビを友とする。「リュウソウジャー」はいよいよ佳境に入ってきた。さて、最終回はどうするのかな。敵を倒しておしまい、というわけにもいかんやろうし。
 昼食後、パソコンを立ち上げて少しかきものをしたり、読書をしたりしてから午睡。一瞬で目が覚めたように思うたら、もう部屋は暗く、それだけ熟睡していたということやろうね。起きてからは妻といっしょに録画した番組をせっせと見る。
 明日出勤したら、明後日は休み。かきもの、ちょっと進みが悪いので、がんばってみるか。
 毎日新聞「桜を見る会」取材班「汚れた桜 『桜を見る会』疑惑に迫った49日」(毎日新聞出版)読了。安倍総理が税金を使うて後援会の会員や反社会勢力の方々を接待していたとされる「桜を見る会」疑惑。最初は国会の質問で田村智子議員(共産党)がした質問やった。毎日新聞の統合デジタル取材センターの記者が、その質問に対するSNSでの反応が盛り上がっていることに気付き、徹底的に取材することが決定した。本書はその取材のドキュメンタリー。「桜を見る会」疑惑の概要などについては特に目新しいことが書かれているわけでもないし、真相について裏事情を載せているということでもない。ただただ記者たちの取材の模様を記しただけであるけれど、それが面白い。次から次へと芋づる式に出てくる事実に対し、菅官房長官が前にいうた事と逆のことを言うたり、どう考えても非常識な隠蔽が行われていたり、その政府のドタバタぶりを時系列に沿ってきっちりと記録している。総理は官邸キャップを集めて懇親会を開くけれど、毎日新聞は五大紙で唯一不参加を決める。それがまたSNSで拡散される。従来のドキュメンタリーと違い、ネット上の反応なども記されているのが本書の特徴。つまり、これまでの「ブンヤ稼業」ものにはない新しいニュースのあり方を示した一冊ということになるやろう。そして「モリカケ疑惑」の時と同様に「いつまでもこんなことにしつこくこだわらず、もっと大きな問題があるだろう」という論調に対し、「この疑惑にちゃんと答えられない内閣にはもっと大きな問題を任せられない」という要旨の反論も書いている。本書ではその相手が誰かは書いてへんけれど、「読売新聞」と「産経新聞」の社説にそう書かれていたのを私は読んでいる。毎日・朝日対読売・産経というマスコミの分断が行われているのですね。デジタルセンターの記者たちは総理の会見で質問もさせてもらえん。その会見に官邸と番記者の間で台本が書かれていたことは明白。本書は昨年末までで区切られているけれど、このあとの進展などもいずれぜひ一冊にまとめてもらいたい。その記録をきっちりと残しておくのも新聞社の大切な役割なんやから。

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