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小松政夫の死 [追悼]

 今日は土曜出勤。妖精さんが現れなんだら午前中に学校説明会だけがあって半ドンで終わってたんやけれど、臨時休校をした関係で予定変更。午前中は考査最終日で、午後から学校説明会となった。で、お山の学校では学校保健主事は必ず個別相談の采配を行うことになっている。保護者からの質問に教頭などが答える部屋が用意され、私は保護者に待ってもらい、空いた先生のところへ次々と案内していく係。私でなくともできるやろうにと思うんやけれど、まあもう役割は固定されているので、粛々とこなす。
 土曜全日出勤でわかったこと。帰りのバスの本数が少ない! 地方のバスほどではないけれど、30分くらい待たされた。
 帰宅して少し休憩したあと、夕食。食後は少し読書。しばらくうたた寝。やはり疲れが出ているなあ。
 昨日は横山ホットブラザーズのアキラさんの訃報を優先的に書いたけれど、実は同時にコメディアンの小松政夫さんの訃報 にも接していたのでした。享年78。死因は肝細胞癌。どちらを優先的にとりあげるかというと、私にとっては断然横山ホットブラザーズ。
 でも、小松の親分さんかて別に嫌いやない。というか、その芸風はちょっと肌に合わんところはあったにしても、優れたコメディアンやったことは間違いない思うてます。いろいろな人気フレーズをもってはるけれど、私が好きなのは「わりーねわりーねわりーねでーとりっひ」という言葉遊びみたいなの(言葉のずらし方が鳳啓助さんに通じるところがある)とか、「あんたは、エライッ!」というもったいぶったものを誇張して茶化したようなもの。とくに後者は表彰状のもってまわった言い回しをわずかな言葉に凝縮してみせた秀逸なギャグやと思う。
 とはいえ、やはり私はコントよりも漫才が好きなんですね。これは上方漫才や上方落語から笑芸ファンになっていったという成育歴があるから仕方ない。吉本新喜劇もコントみたいに見えるかもしれんけれど、あれはれっきとしたお芝居ですもんね。小学生の高学年から中学生くらいの時期、私は「お笑いネットワーク」や「あっちこっち丁稚」という上方の笑いをきちっと伝えるローカル番組中心に楽しんでいたのに対し、クラスの連中は「みごろたべごろ笑いごろ」などの話題をしていててついていかれなんだもんなあ。その時間帯はたぶん父といっしょにタイガースのナイター中継を見ていたと思うのです。そやから「ガッチャマンに負けるな負けるなガッチャマン」とか言われても何のことかわからなんだ。大人になってから「テレビ探偵団」などでそういうののVTRを見て、初めて小松政夫さんの持ちネタやと知ったくらい。ただ、ナイターのない時とか「カックラキン大放送」などを見てもどこがおもしろいのか、笑うところひとつもないやんと思うたのは事実。「欽ちゃんのどんとやってみよう」は別格やったけれどね。
 ただ、今、大人の目で当時の番組のコントをVTRで見たら、伊東四朗さんと小松政夫さんのやりとりというのは実に高度なタイミングで仕掛けられていることがわかるのです。わかりやすくするために抜群のタイミングで誇張する、その間はたぶん当時のコント番組でも白眉やったんと違うのかなあ。それを当時の未熟な私が理解できてなんだだけで。
 伊東四朗さんとの名コンビで一時代を築いた「コメディアン」という肩書がつく数少ない人が亡くなった。今はテレビで笑芸をする人は漫才師でもコント師でも「お笑いタレント」と十把一絡げやもんなあ。雑なくくりで、私、この「お笑いタレント」という言い方は好きになれんな。
 それはともかく、軽味としつこさがほどよくブレンドされた名コメディアンの死はいたく残念。謹んで哀悼の意を表します。

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承服亭すまん

東六さんは「お邪魔しました」やったと思いますけど。
by 承服亭すまん (2020-12-13 09:17) 

t-kita

 ご教示ありがとうございます。DVDを見返してから書けばいいのに、ずぼらしてしまいましたね。
「失礼しました」は若井ぼん・はやとでした。
 しっつれいしました!
by t-kita (2020-12-14 00:47) 

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