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皮肉な終幕 [読書全般]

 今日は妖精さんのせいで休校。そやけど、昨日書いたように午前中はかなり大切な会議。しかも職員会議では私が司会の当番にあたっていたので、けっこう疲れる。昼食後、事務作業を一つ片付け、早退。帰宅後はしばらく午睡。夕刻起きてきて、ナイター中継を追っかけ再生で見る。ボロカスに打たれて負け。試合終了後は読書。妖精のせいで今週はペースをかき乱されてかなりきつい。とはいえ明日から授業再開。ただ、また妖精さんが現れて途中で休校という可能性はゼロやない。
 9月12日までの緊急事態宣言は月末まで延長されるもよう。どうせそうなると思うてはいたけれどねえ。
 リチャード・レヴィンソン&ウィリアム・リンク/浅倉久志他・訳「皮肉な結末」(扶桑社ミステリー)読了。あの「刑事コロンボ」産みの親の二人は、脚本家として売れる前には「ヒッチコックマガジン」などに短編を寄稿する若手ミステリ作家やった! 「ミステリマガジン」などに訳出されていたものをまとめた日本オリジナル版の短編集です。「刑事コロンボ/殺人処方箋」原型の「美しい死体」は、犯人と刑事の対決になる前に別な結末で終わっている。デビュー作である「口笛吹いて働こう」は皮肉な展開の佳品。そして、それ以外のものも謎解きのミステリではなく気のきいた苦いユーモアを含んだ犯罪小説ばかり。犯罪に至る犯人の心理などを書きこんでいるのは後のコロンボの犯人たちを思わせる。書きこみが足りず物足りないものも混ざっているけれど、ブラックユーモアのお好きな方ならこたえられん短編集。浅倉久志さんが訳した「ジョーン・クラブ」など、思わずにやりとさせられてしもうた。

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