ネットワーク・エフェクト [SF]
今日のお仕事は、自動車で実習生たちの実習先の見回り。ほぼ1ヶ月ぶりにインターンシップの実習ができたのです。この間、修学旅行があったりフィールドワークをしたりして、肝心の実習がでけん状態になっていた。新型コロナウィルス感染症も縮小の方向に向かい、どんどん実習させたかったけれど、なかなかうまくはいかんものです。次の実習は、3週間後。後期の中間考査などでまた間があいてしまう。その間にオミクロン株による感染症拡大なんてことがないのを祈るばかりです。
一まわりして、職員室に戻り、事務作業。そやけど疲れが出たのか思うように進まなんだ。やれやれです。
帰宅後しばらくは寝床にどぶさっていて、夕食後は読書。残りを一気に読もうとしていたのに何度も睡魔に邪魔をされる。それでもなんとか読了。まだまだ読みたい本はいっぱいあるしねえ。
マーサ・ウェルズ/中原尚哉・訳「マーダーボット・ダイアリー ネットワークエフェクト」(創元SF文庫)読了。前作「マーダーボット・ダイアリー」がめっぽう面白かったので、この続編にも期待したんやけれど、前作ほど面白く感じられなんだ。今回の「幣機」のお仕事は惑星調査で出会う謎の敵と知力の限りを果たして戦う。そこにお節介な船も登場し、「幣機」はまたもぼやきつつ仕事を進めるのだが……というお話。アイデアは悪くないし、新たな警備ユニットとの交流などもあったりするんやけれど、私には何か食い足りなさが残ってしもうた。前作が面白かったのは、ロボット三原則なんかおかまいなく人を殺してしまえる「幣機」の懊悩やとか、人間でないからこそ人間にとって当たり前なことが不思議に見えるという文明批評が非常にユニークで、苦いユーモアを堪能できたんやけれど、続編となる本書ではそれよりも未知の敵との戦いがどうしてもメインとなり、戦う「幣機」の思考に潜むほろ苦いユーモアが今ひとつ感じられなんだからやないかと思う。
未知の敵にあやつられる人々心理を読んで「人間はこれだから……」とやってくれたりしていたらなあ。未知の敵の正体など、あまり新味がないし、この先どうなるというほどのわくわく感もない。せっかくの作品の魅力が、ミステリアスなストーリーによって食われてしまうという皮肉なことになっているように思うのです。来年刊行予定という中編は本作の前日端という。そこでどれだけあの苦いユーモアを発揮できているか、期待したいものです。
一まわりして、職員室に戻り、事務作業。そやけど疲れが出たのか思うように進まなんだ。やれやれです。
帰宅後しばらくは寝床にどぶさっていて、夕食後は読書。残りを一気に読もうとしていたのに何度も睡魔に邪魔をされる。それでもなんとか読了。まだまだ読みたい本はいっぱいあるしねえ。
マーサ・ウェルズ/中原尚哉・訳「マーダーボット・ダイアリー ネットワークエフェクト」(創元SF文庫)読了。前作「マーダーボット・ダイアリー」がめっぽう面白かったので、この続編にも期待したんやけれど、前作ほど面白く感じられなんだ。今回の「幣機」のお仕事は惑星調査で出会う謎の敵と知力の限りを果たして戦う。そこにお節介な船も登場し、「幣機」はまたもぼやきつつ仕事を進めるのだが……というお話。アイデアは悪くないし、新たな警備ユニットとの交流などもあったりするんやけれど、私には何か食い足りなさが残ってしもうた。前作が面白かったのは、ロボット三原則なんかおかまいなく人を殺してしまえる「幣機」の懊悩やとか、人間でないからこそ人間にとって当たり前なことが不思議に見えるという文明批評が非常にユニークで、苦いユーモアを堪能できたんやけれど、続編となる本書ではそれよりも未知の敵との戦いがどうしてもメインとなり、戦う「幣機」の思考に潜むほろ苦いユーモアが今ひとつ感じられなんだからやないかと思う。
未知の敵にあやつられる人々心理を読んで「人間はこれだから……」とやってくれたりしていたらなあ。未知の敵の正体など、あまり新味がないし、この先どうなるというほどのわくわく感もない。せっかくの作品の魅力が、ミステリアスなストーリーによって食われてしまうという皮肉なことになっているように思うのです。来年刊行予定という中編は本作の前日端という。そこでどれだけあの苦いユーモアを発揮できているか、期待したいものです。
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