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つわもの [読書全般]

 今日もほぼ完全休養日。朝からアニメを見るけれど、土曜の朝はそれほど多くないので、「おはよう朝日土曜日です」で昨日の試合のハイライトを見たり、少し早目にパソコンに向かうたり。そして「全国高校野球選手権大会」の開会式を録画して、入場行進と選手宣誓と第1試合の始球式(あのハンカチ王子の斎藤佑樹さんです)だけを見て後は飛ばす。熱中症対策で水をわざとらしく飲ませるくらいなら、朝日新聞社の社長や文部科学大臣のあいさつは1分くらいに時間を制限したらええと、いつも思う。
 昼食後、少し午睡し、夕刻、鼻ポンプの内科に。もっとも今は鼻の調子が悪く鼻ポンプどころやないんやけれどね。
 帰宅後、今日もラジオでプロ野球中継を聴く。つくづく今季の藤浪晋太郎はツキがないと思い、気の毒になってくる。開幕戦にしても、今日の試合にしても、余裕で勝ち投手になってる試合やのに、リリーフ陣が打たれて逆転され、白星を消されてしもうている。3点差でクローザーの岩崎が登板したら、もう勝ちは見えたと思うよね。まさか岩崎が4失点して逆転サヨナラ負けするとは思わんよね。RCCのアナウンサーも解説の安仁屋さんも意気消沈した感じで9回裏を迎えてたもんね。矢野さん、今回の負けに藤浪には責任がないんやから、またすぐ二軍調整とかささんと、来週も先発させたってや。ほんま。
 木下昌輝「つわもの」(講談社文庫)読了。戦国時代の書き下ろしアンソロジー「決戦!」シリーズのために書かれた短編を時代順に配列したもの。桶狭間の戦いで謀略を仕掛け、織田信長に勝たせたと思うていた武将と信長との駆け引きを描く「火、蛾。」、川中島の戦いで上杉勢の殿リを努める武将と謙信の太い主従関係を描く「甘粕の退き口」、賤ヶ岳の戦いで初恋の女性の夫であり、最も敬愛する武将と闘わなければならなくなった加藤清正の切ない心情を描く「槍よ、愚直なれ」、関ヶ原の戦いでの安国寺恵瓊と吉川広家の暗闘を描く「怪僧恵瓊」、大坂の陣での真田幸村の謀略を描く「日ノ本一の兵」を収録。いずれも独自の視点からそれぞれの人物を描いたもので、まあこれくらい斬新やなかったら新たに小説にする意味はないよね、という感じです。特に面白く読んだのは「怪僧恵瓊」。相手の裏の裏を読みつつ、敗者と勝者が逆転するスリリングな展開がたまらなんだ。斬新さでは「日ノ本一の兵」が一番かも。同じ作者による「人魚の肉」などに通じる奇想天外さを感じさせた。とにかくただの戦国小説集ではないんで、歴史小説が苦手な人でも楽しめるんやないかと思います。

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