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牧師館の殺人 [読書全般]

 土曜深夜はアニメが多くて日曜の朝はなかなか大変なんやけれど、今週は高校野球中継の関係で近畿地方は「プリキュア」「仮面ライダーリバイス」「ドンブラザーズ」は放送延期なのでちょっとだけ楽かな。
 また、昨日テレビ大阪で放送されたものを録画した映画「ひまわり」をブルーレイにダビング。これはセルDVDが字幕のみのものしか売ってへんので、吹き替え版がほしかったので録画。けっこうカットが多かったりするので、一応来週BSプレミアムで放送される字幕版も録画してブルーレイにダビングしておこう。
 テレビを見たあとはパソコンに向かい、昼食後は午睡したり読書したり。夕刻、今日もラジオに向かいプロ野球中継を聴く。今日のRCCのアナウンサーはあまり上手な人やなく、プレーがこみいった時はどんなプレーなのかわかりにくい。解説の山崎隆造さんは体調が悪いのかやる気がないのかもともとそういうしゃべり方なんかしらんけど、だるそうにしゃべる。昨日の安仁屋さんがけっこうなお歳やのにものすごくはきはきしてはったんで、よけいにやる気ないんかと思うてしまう。試合はシーソーゲームの末、タイガースが勝利。さっそくテレビの「サンデースポーツ」で確認したら、カープのええとこばっかりの編集。おそらくカープが勝つことを想定して編集してたんやろう。明日は新聞休刊日なんで、新聞を読むかわりに「おはよう朝日」を録画してそちらで見ることにしよう。
 アガサ・クリスティ/山田順子・訳「ミス・マープル最初の事件 牧師館の殺人」(創元推理文庫)読了。新訳版。先日読んだ「図書室の死体」で主人公がやたらミス・マープルにこだわっていたんで、手元にあった「牧師館の殺人」を読んでみたくなった。
 セント・メアリ・ミード村の牧師館の書斎で治安判事の死体が発見された。発見したのは村の牧師クレメント。敵の多かった治安判事だけに、犯人の特定は難航。画家や考古学者など外から来た人や、正体不明の女性など、怪しい人物も多く、さらに治安判事の夫人と画家の浮気やらなんやら人間関係がごちゃごちゃしてきてそれをさばくだけで牧師さんは一苦労。しかも村のご婦人たちが勝手な憶測を次々としゃべるのも困りもの。ただ、そのご婦人たちの中で一人鋭い推理力を発揮する人がいた。それはミス・マープル……というお話。とにかく小さな村の中でこみいった人間関係から生じるささやか謎が次々と現れて殺人事件の解決という本筋を見えにくくさせている。そしてミス・マープルの推理で最後はきれいに整理される。ここらあたりの手際がみごと。ミス・マープルのキャラクターも最初の事件ですでに完成されている。短編集「ミス・マープルと13の謎」(ハヤカワ文庫版のタイトルは「火曜クラブ」)を先に読んでいたから、よけいにそう感じる。なるほど、「図書室の死体」の主人公である素人学芸員が真似したくなるはず。でも、ミス・マープルみたいなわけにはいかんのは当然のこと。それくらい際立った名探偵なのですね。納得。

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