SSブログ

書斎の死体 [読書全般]

 今日は山の日。山の日はまだハッピーマンデーにならんのやね。おかげで盆休みの連休が長くなってありがたいんやけれど。
 今朝は昨日見られなんだ分のアニメも見たりしてから、パソコンに向かい、しばらく読書。読了後、昼食を取り、午睡。
 寝ている間に妻は日帰り帰省。3時半ごろ、私もでかける。髪がかなりのびてぼさぼさになってきたので、駅前の理髪店で整髪。かなり短くしてもろうたのでさっぱりする。
 帰宅後、しばらく雑誌を読んだりしてから追っかけ再生でナイター中継を見る。今日もサンテレビ。ただしテレビ神奈川の中継をネット。今日もベイスターズに敗れる。tvkのアナウンサーの興奮することったらございません。でも全然腹はたたず。サンテレビにネットしていることを意識して、関西人である解説の佐伯さんにこちら向けの話をしてもろうたりしてて、横浜のファンの方に申し訳ないくらい。佐伯さんは「近鉄子どもの会」に入っていて毎週のように日生球場に通ってはったとか。当時の監督は西本さん。あこがれの選手は掛布さんやマニエルさん。tvkを見てはったベイスターズファンのみなさんごめんなさいね。
 試合終了後、またしばらく読書。この夏はけっこう読んでますね。
 アガサ・クリスティー/山本やよい・訳「書斎の死体」(ハヤカワクリスティ―文庫)読了。以前読んだ「図書室の死体」の下敷きになった作品。とはいえ趣向はかなり違うんやけれど。本書はミス・マープルの長編第2作。第2作にして早くもミス・マープルは「名探偵」と評判になっている。この時点では「牧師館の殺人」と「ミス・マープルと13の謎」しか出版されてへんのやから、ちょっと評判になるのが早すぎませんか。地方行政官の書斎で死体が発見される。ブロンドの髪の若い女性で、邸宅の主人も夫人も使用人も誰ひとり見知らぬ顔。夫人は謎解きをしてもらうためにミス・マープルを引っ張り出す。村の近くにあるホテルでダンサーをしていたという素性はわかったが、なぜまったく関係のない邸宅の書斎で死体となって見つかったかは全くわからない。警察がいろいろと聞きこみをするうちに、ミス・マープルは犯人の見当をつけたのだが、矛盾点が多く断言できない。そこに、自動車放火事件が起こり、行方不明になっていた女学生が死体となって発見され……というお話。本書ではミス・マープルはかなりアクティブになり、それまでの2冊とはかなり印象が変わっている。ミステリとしてはその方が面白いんんやけれど、せっかく完成されたミス・マープルというキャラクターを壊しにかかっているような感じになっているのが残念。また、2点ほど明らかにされないまま事件解決という運びになっているのもちょっと気になった。そやからというてポワロが探偵として出てきたのではこの事件を解決させるのには無理がある。そやからこんな活動的な「名探偵ミス・マープル」になってしもうたのかな。キーワードは「老いらくの恋」。「後妻業」ほどえげつないわけではないけれど、金持ちの老人と結婚して遺産をいただく若い女性なんてのはいつの世にもいたのですねえ。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。