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上岡龍太郎の死 [追悼]

 台風一過、という感じで本日は快晴。朝から昨夜録画したアニメ「江戸前エルフ」などを見てから、昼前に出かける。今日は月例の京都の医者行き。阪急の準急で上洛。今日は患者さんがいっぱい。帰路は特急で帰阪。比較的すいていて、往復とも座れたのでよかった。
 帰宅後、午睡はせず読書をしたりスマホで社説のダウンロードをしたり。今日のタイガースのナイター中継はMBS。午後6時56分から9時までという限定的なもので、枠が取られへんのやったら中継を独占せずどこかのBSチャンネルにも中継させたらと思う。なにしろ他の試合はみんなデーゲーム。ナイター枠はどのBSチャンネルも空いているはずやないですか。
 というわけで、DAZNと地上波テレビとDAZNのリレーで試合を完全に見る。9回表、クローザーの湯浅が3点差を追いつかれ、延長11回、マリーンズの投手が格落ちしたところでなんとかサヨナラ勝ち。サヨナラ打の小幡選手はヒーローインタビューで「嬉しかったです」という表現だけを使い、どの選手もなんとかの一つ覚えみたいに絶叫する「最高でーす」という言い方はしない。それだけで好感度大アップです。
 もと漫画トリオの一員で、タレントの上岡龍太郎さんの訃報に接する。享年81。死因は肺癌と間質性肺炎。
 横山パンチ時代の上岡さんについては記憶にない。漫画トリオは記憶があるけれど、幼な心に強烈に残っているのは横山ノックさんだけ。手持ちのCDに昔の漫才の音源が残っているけれど、マスターテープの保存状態が悪いせいか非常に聞き取りにくい。映像もたぶん映画出演したものくらいしか残ってへんのと違うやろうか。
 そやから、私にとっては「ノックは無用」「ラブアタック」などの関西ローカルのテレビ番組の司会から入った感じかな。
 上岡龍太郎さんの笑いはいわゆる「大阪の笑い」ではなかったと、今も思う。上岡さんは京都出身で、私もそうやからわかる。「京都の笑い」なんですね。自分を一段上に置いておいて突き放して笑うという性質のもの。これは島田紳助さんにも共通する。むろんどこかで自分を落とす落とし所はあるんやけれど、ベースになるのは突き放し方。その突き放し方の理屈が屁理屈であればあるほど、笑いを生む。「芸は一流、人気は二流、ギャラは三流。恵まれない天才、上岡龍太郎です」というフレーズもそうやし、「口は出すけど金は出さん、阪神タイガースの陰のオーナー、上岡龍太郎です」というフレーズもそう。引退すると決めたら、一切テレビやラジオに復帰せんまま最後まで通したのも、京都人らしいええかっこしいのところを感じさせる。
 ただ、そこに横山ノックという大阪のボケ芸の代表みたいな人が理屈抜きでからんでくるとその屁理屈がますますおかしげなものになる。横山ノックさんが上岡さんを見出したというのは奇跡的な出会いやないかと思うのですね。
 そやから「私が東京に行かんのは、関東は民度が低いから」と「笑っていいとも」のテレホンショッキングでタモリにはっきりというて、さすがのタモリもどう返してええかわからんようすやったことがあったけれど、東京の番組からも引っ張りだこで平然と出演してはったのには笑うてしもうた。屁理屈がねじまがって笑いになる最たるものですね。それを東京のテレビ局は「毒舌の上岡龍太郎」なんてポジションに立たせてたりするんやからおかしいよねえ。毒舌やなく、偉そうにしたええかっこしいというスタイルを芸として演じているだけのことやのに。
 こういうなんか屈折したインテリ風の放談で笑わせる芸人というのは、もう出てこないやろうなあ。なんでかというと、その下地は反骨精神やから。
 もし上岡さんが現役を続けていて、橋下徹と共演していたらいったい彼をどう扱ったやろうと、何度も思うたなあ。
 謹んで哀悼の意を表します。

 2日前の日記で、事実誤認と見える書き方をしていたので、一部訂正しました。オリラジ中田は松本人志批判をしているだけで東西の笑いの部分は私が勝手に膨らませたものです。

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