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うろうろ舟 [読書全般]

 今日も好天。坂道の学校は予定通り体育祭。私は警備担当。午前中は下足室で生徒が勝手に教室に戻らないようにしたり、保護者にトイレの場所を示したり……と体育祭での生徒の歓声は聞こえても何をしているのかさっぱりわからんという、まあ縁の下で柱を支えるような役割。午後は生徒たちの応援団のダンスをじっくり見る。お山の学校ではやってなかったし、去年は体育祭は定休日に行われていたから、ほんまにこういうものを見るのは久しぶり。みんな元気に踊ったり走ったりしていて、若さがまぶしいねえ。
 体育祭終了後は昨日学校周辺に設置した「駐輪駐車禁止」の貼り紙の回収。私の後片付けの仕事はそれくらいやったんで、残りの時間は昨日していた事務作業の続き。定時に退出。
 帰宅後はナイター中継を追っかけ再生で見る。今日はABCとサンテレビ、KBS京都のリレーナイター。解説は下柳さん。あとひとり押さえたら勝つところで、なんと岩崎が逆転ホームランを打たれて負けてしまう。なんというのか、1点差、あと1死で勝ちを逃すという呪縛にかかっているかのよう。
 そのあと寝床でスマホをいじっていたら、寝落ち。さすがに疲れていたようです。明日はしっかり休みたい。もしかしたら2週間前に修理に出した前のパソコンについて業者から連絡があるかもしれんけれど。
 霜島けい「うろうろ舟 瓢仙ゆめがたり」(光文社時代小説文庫)読了。新シリーズの開幕。狂言回しは「お伽屋」を名乗る銀次という男。巷で耳にした怪事を調べて確かに「怪談」といえるものを一つの話に仕立て、好事家に売るという不思議な仕事をしている。真夜中の川に現れる謎の舟について調べていると、人に見えない不思議なものが見える隠居した医師の瓢仙に出会う。銀次は瓢仙とともに舟の秘密について調べ始め、意外な謎を解き明かす。そして、「お伽屋」の仕事をするたびに瓢仙とともにあやかしたちと対峙するようになる……という話。「お伽屋」という設定がなかなか面白く、しかも銀次にはあやかしを見ることができず、瓢仙とだんだん「バディ」的な関係になっていくのが見どころ。ただ、霜島さんはそんなに立て続けに新刊を出す人やないので、未完の「のっぺら」シリーズや「九十九字屋」シリーズと並行して新シリーズを開始して大丈夫なのかしらんと、いらぬ心配をしてしまう。表題作のほか、夜に子どもの母親を食らい父親を脅すあやかしについてその正体を探る「お伽屋」と細かい細工物をする職人が作ったジオラマに突如現れる小さな人間の謎を探る「ひながた」を収録。どれも人の「真心」が怪事となって現れるという設定で、なるほど、これらのアイデアは今までのシリーズでは描きにくいものではあるなあと感じた次第。どのシリーズも読みやすく楽しいものばかりなので、霜島さんはパンクしない程度にどんどんと続きを書いていただきたい。粗製乱造型の作家やないことはわかっているから、はずれのないことだけは確か。次作も楽しみにしてますよ。

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