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桂ざこばの死 [追悼]

 今日は定休日。朝から昨夜録画したアニメ「この素晴らしい世界に祝福を」や水曜までたまっていたアニメを見る。疲れがたまっていて、ちょっとうとうとしてしもうたりしたけれど。見られなんだ分はまた明日にという事で。
 パソコン修理のサービスセンターに電話し、担当の方から折り返し連絡をもらう。出荷時には起動していたという事で、比較的近くに来てはって、12時ごろに来訪。前回同様マンションのロビーで起動スイッチの部分を見てもらう。ちょっとてこずってはったけれど、なんとか起動。やれやれです。
 すぐに再起動し、内臓HDをまるままメモリスティックにコピーさせ始める。これがなかなか時間がかかっていて、午後11時半を過ぎてもまだコピー作業は続いている。寝る前までには終わると思うけれど。とにかくデータのコピーさえできたらええんやしね。なんとかなりそうでやれやれです。
 昼食後は午睡。かなり疲れていたのか爆睡。夕刻起きて追っかけ再生でナイター中継を見る。今日は地上波はカンテレでBSはBSフジ。というても放送時間が違うだけで内容は同じ。なにしろBSフジの放送やのに、放送席にはカンテレのマスコット「ハチエモン」がでかでかと貼られているもんね。解説は鳥谷さんと糸井さん。しあいはさくさくと進み、放送延長なしで収まる。ただ、西投手へのヒーローインタビューは途中で切れてしもうたので、そこだけDAZNで見直す。そのあとは寝床で社説のダウンロードや読書など。
 落語家二代目桂ざこば師匠の訃報に接する。享年76。死因は喘息。朝丸時代から知ってるからなあ。でもまだ80にはなってなんだんや。若くで売れたんやなあ。ショート落語の「動物いじめ」とか聞いていたし、「ウィークエンダー」で事件レポーターをしているのも見ていた。上岡龍太郎さんと「朝丸・上岡、俺に言わせろ」で激論していたなあ。その途中で二代目ざこばを襲名しはったんや。途中から「ざこば・上岡」にコーナーのタイトルが変わったときは変な感じがしたな。私は小米から枝雀に襲名したときとかはよう覚えてへんから、本格的な襲名の時期に接したというのはざこば師匠の時が初めてやったかもしれん。のちに米朝一門を中心に上方落語でも大名跡を襲名する落語家が増えたから、今はもう慣れたけれど。
 古典落語ではやっぱり「強情」かな。「ろくろ首」も面白かった。東京落語を移植した「子は鎹」もよかった。そんなに器用な落語家さんやなかったから、得意ネタを磨いていくほうやったと思う。そやから「ざこば・鶴瓶、らくごのご」の三題噺では器用にまとめる鶴瓶師と強引に攻めるざこば師の対比が際立っていて非常に面白かった。あの組み合わせは絶妙やったと今でも思う。
 私としてはゼロサム知事の応援団みたいなことだけはしてほしくなかったと、それは今でも思うてます。あの人物のどこを気に入ったのか。水と油みたいに見えるんやけれどなあ。
 枝雀師の死、米朝師の死、吉朝師の死などを経て、上方落語界でも重鎮扱いされるようになっていたけれど、ほんまはセンターに立つ人やなく、米朝師のような大きな柱があって、その周りでやんちゃしているというポジションが一番合う落語家さんやなかったかと思う。何度か生でも聞いていたけれど、多少噛んでもとちってもとにかく力押しに押す高座の迫力は他の落語家にはないもんやったと思う。「冥土筋」の米朝一門会はますます見ごたえ聞きごたえのある会になりそうですな。
 謹んで哀悼の意を表します。

 6月16日(日)は「たちよみの会」例会です。今月も13:00~15:00の短縮バージョンです。ご参加お待ちしています。

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コメント 4

雫石鉄也

私もいち上方落語ファンとして、桂ざこば師匠の死は残念です。わかいころは「天災」のような乱暴者の噺が良かったですが、晩年は「子はかすがい」のような人情噺でしょう。
上方落語の人情噺の名人として桂福団治師匠と双璧でしょう。
米朝一門は今後は南光師匠が取り仕切るのでしょうか。米團治師匠はお殿様ですから、その任には会わないでしょう。だったら南光師匠に上方落語協会に復帰してほしいですね。
むかし、神戸は元町のもとまち寄席恋雅亭で聞いたざこば師匠の「笠碁」は絶品でした。
きのうは有給とって喜楽館にいってきました。わたしは喜楽館のタニマチですのでちょっと安く入れます。久しぶりに笑福亭呂鶴師匠が出てはりました。「あみだいけ」笑福亭の色を最も残してるのは呂鶴さんでしょう。
露の団姫さんは豊来家大治郎さんと夫婦で出てました。
by 雫石鉄也 (2024-06-14 09:10) 

t-kita

 おそらくMBSは「らくごのお時間」、ytvは「平成紅梅亭」で追悼番組を組むでしょうし、関西の各局で自局のアーカイブから何か高座を放送してくれると期待しています。
 できればABCは「らくごのご」を(枝雀師ゲストの回なんかええんでは)まるまる1回分再放送してほしいですねえ。他局にはない非常に貴重なソースですから。
 どの局がどのネタを選ぶか、それも楽しみです。
by t-kita (2024-06-15 00:16) 

承服亭すまん

嫌いでも好きでもない噺家さんでした。何か知らんけどハラハラしながら舞台を観ていました。被害妄想的な言動とあの目つきが馴染めなかったのかもしれません。米朝師匠が自ら背中のでんぼかなんかに薬を塗ってくれはったというおもいで話がざこば師匠の原点やなかったかんなあとおもとります。
by 承服亭すまん (2024-06-15 20:04) 

t-kita

 おそらく被害妄想的な言動は生い立ちからくるもんやないかと思います。米朝師に入門してなんだら、どんな人生を送ったはったか。ただ、現在の高学歴化した落語家たちにはない野性味やハングリー精神というところは独自のものやったんやないかと思うのです。
by t-kita (2024-06-16 00:16) 

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