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黄金の烏 [読書全般]

 今日も朝から「ブンブンジャー」やら昨夜録画したアニメ「烏は主を選ばない」などを見る。最終回なんやけれど続きがありそうで、でも「第2期制作」の予告もないものがちらほら。原作つきのもので、原作がまだ完結してへん作品なんか、数年越しで続きを放送したりするからなあ。でも完結したものをアニメ化しても原作の宣伝にはならんしなあ。「君は放課後インソムニア」みたいにもう原作は完結したものなんかは続きをアニメでも作ってほしいんやけれど。こういう時、「アストロノオト」みたいにオリジナル企画のアニメはちゃんと結末まで作ってあって好感が持てる。ただ、アニメ制作会社やテレビ局からしたらオリジナル企画は冒険でもあるからねえ。「ブレイバーン」みたいな傑作はなかなか出てこんものです。
 昼食前に、甲子園のデーゲーム中止の報。録画予約を取り消してから午睡。
 夕刻起きて社説のダウンロードをしたりしてからはずっと読書。仕事の持ち帰りもしてみたけれど、やはり休みの日にはよほど切羽詰まってないとスイッチが入らんな。
 阿部智里「黄金の烏 八咫烏シリーズ3」(文春文庫)読了。1巻と2巻は序章に過ぎなんだ。本巻では帰郷した雪哉が、薬によっておかしくなった八咫烏や、周辺の村を襲い八咫烏たちを食べる大猿の出現などの事件勃発とともに、再び若宮とともに事件の謎を探る。ミステリ部分の描き方の巧妙さや、襲われた村から発見された少女小梅の秘密、大猿の正体、中央に対比するように描かれる「地下街」の存在など、物語はいよいよ本題に入ってきたという感じ。一応本巻だけでも独立して読めるようにちゃんと切りのいいところで物語をしめているあたり、作者の構成力の高さを感じさせる。特に、物語が進むにつれて明らかになるこれまで隠されてきた金烏の役割など、このシリーズが入念に練られてから第1作が書かれたことを示しているし、それが新人賞応募作やという事に、改めて驚いてしまう。まだ明らかになってへん謎が多くあり、それは4巻以降に明らかにされていくという事で、まだまだ楽しませてくれるんやなあ。もったいないから一気読みはちょっと我慢。でも、ほかにも読みたい本もあるからね。
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