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あかんべえ [読書全般]

 今日も出勤。なんとしても試験問題を完成させたいけれど、空き時間には会議や校内巡視が加わり、ラフはできたけれど清書はできないまま定時に。やはりへとへとになっていて、明日以降、自宅に持ち帰るしかできなくなった。
 帰宅後、すぐに追っかけ再生でナイター中継を見る。地上波ではABC、BSではBS朝日が中継。完全中継となるBS朝日を録画予約。これが正解。10時ごろまでかかる延長戦で地上波やと放送時間が切れていたところやった。
 試合終了後、社説のダウンロード。少しうとうと。体力的にはぎりぎりというところやったんやね。明日は休みやけれど、ともかく持ち帰った仕事も少しはしたい。できるかなあ。
 宮部みゆき「あかんべえ」(PHP文芸文庫)読了。江戸深川の賄い屋、高田屋七兵衛は手塩にかけた料理人の太一郎と多恵の夫婦に料理屋を開かせる。夫婦の一人娘おりんは幼いころ生死を争う大病をし、賽の河原で出会った老人に声をかけられて命を取り留め、以降亡者が見える不思議な体質になった。太一郎と多恵の開いた「ふな屋」には亡者が住み着き、おりんは亡者たちと仲良くなる。しかし宴席にいきなり刀を振り回す亡者「おどろ髪」が現れ、「ふな屋」は開店早々噂の種に。実は「ふな屋」はかつて殺人狂の僧侶の寺の跡地にできたいわくつきの物件だった。おりんと亡者たちは悪霊たちと対峙しながら30年前の事件の謎に迫っていく……という話。
 おりんの健気さ、おりんに対して常にあかんべえをする亡者の少女お梅、なぜ亡者になったかわからない玄之介たちとの交流など、背景にある複雑に絡み合った人間関係が、この世に未練を残し悪霊となった亡者たちとの対決などから次第に明らかになっていく過程が丹念に描かれており、すべて読み終わった後、安堵の思いがした。亡者の見える者と見えない者、特定の亡者しか見えないものなど、一見するとややこしいのだけれど、そこはちゃんと作者がきっちりとヒントをさりげなく見せておいてくれて、本格ミステリを読む味わいもあり、また、人間の暗黒面を見せつけられながら成長してそれを乗り越えていくおりんの様子など、実に読み応えのある一冊。文庫としては少し分厚いが、長さを感じさせないところは作者ならではという感じ。おりんと「ふな屋」のその後の様子も知りたくなってくる。また別作品でそのあたりが触れられたりしているといいな。なにしろ舞台は本所界隈と限られているが、他の作品ともども時系列が書かれていない。だから、他の作品ときっとどこかで接点があるはずと思いながらまた宮部みゆきワールドに手を伸ばさずにはいられないんでありますね。
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