虹を待つ彼女 [読書全般]
今日も夏季特別休業(盆休み)。盆休みなので墓参に行く。京都の最高予想気温は39℃。こんなんで例年のように歩いて山登りするのは命の危険にかかわるので、東山の墓地の入り口までタクシーに乗る。思ったほど道は混んでいなかったので、そこそこの値段で着いた。ただし、そこからの登山がきつかった。山の中腹の墓まで行き、線香をあげ、すぐに下山。祇園までは歩いたけれど、四条河原町まではバスに乗る。幸い座れた上に渋滞で予想以上に長くかかったので、冷房を背筋に浴び、ほてった体を冷ますことができた。
昼食をとってから阪急の特急で帰阪。こちらもなんとか座れた。帰路、妻に頼まれスーパーで少しだけ買い物。
今年はタクシーやバスの活用で熱中症の危険からは何とか逃れたけれど、今後はお盆の墓参は考えんとあかんなあ。お墓に参ってこっちがお陀仏ではシャレにならん。
帰宅後、往復の車中で読んでいた文庫をとにかく読んでしまう。それから少しだけ午睡し、社説のダウンロード。
夕刻からは追っかけ再生でナイター中継を見る。今日もBS日テレ。解説は赤星さん。まあytv専属の解説者やから赤星さんの解説はおかしくはないけれど、この3連戦、東京ドームやのにタイガースOBばっかり解説者というのは日テレとしては非常に珍しい。ジャイアンツOBはラジオ解説とかしているのにね。試合は戸郷の前に完封負け。
試合終了後は少しだけ読書をしたけれど、さすがに疲れてうとうと。明日はゆっくり休みましょう。
逸木裕「虹を待つ彼女」(角川文庫)読了。横溝賞受賞のデビュー作。作者はウェブエンジニアをしていたとのこと。
人工知能が一般に出回り、そのために人間関係のトラブルも起こるようになっていた。研究者の工藤は人工知能の次の段階として死者を人工知能化する企画を立てる。数年前にゲームを使うて自殺したゲーム作家の、水科晴をプロトタイプとして開発しようとするけれど、彼女の関係者は一様に語りたがらず、さらに工藤のもとには調査をやめないと殺すという脅迫のメールが送られ……という話。非常に緻密に組み立てられていてデビュー作とは思えんほどの出来栄えに唸らされたけれど、私には物語そのものとしてはそれほどひきつけられるところがなかった。というのも、登場人物の造形がわかりやすすぎる「異常」さで、作者はその裏にあるものをえぐり出そうとしているのはわかるけれど、もともとその「裏」や「闇」がないからえぐり出しようがなかったのかなという印象を受けた。工藤が死者である水科晴に「恋」をしてしまうという展開も、私には説得力を感じさせなんだなあという感じ。物語の構成の緻密さと人物造形のギャップがこの後どう埋まっていくのかというあたりでこの作者の今後が決まりそうなので、もう少し読んでみようかと思うている。とはいえ、デビュー作でこれだけのものが書けるというのは、これはすごいことですよ、ほんま。
8月18日(日)は「たちよみの会」例会です。今月も13:00~15:00の短縮バージョンです。ご参加お待ちしています。
昼食をとってから阪急の特急で帰阪。こちらもなんとか座れた。帰路、妻に頼まれスーパーで少しだけ買い物。
今年はタクシーやバスの活用で熱中症の危険からは何とか逃れたけれど、今後はお盆の墓参は考えんとあかんなあ。お墓に参ってこっちがお陀仏ではシャレにならん。
帰宅後、往復の車中で読んでいた文庫をとにかく読んでしまう。それから少しだけ午睡し、社説のダウンロード。
夕刻からは追っかけ再生でナイター中継を見る。今日もBS日テレ。解説は赤星さん。まあytv専属の解説者やから赤星さんの解説はおかしくはないけれど、この3連戦、東京ドームやのにタイガースOBばっかり解説者というのは日テレとしては非常に珍しい。ジャイアンツOBはラジオ解説とかしているのにね。試合は戸郷の前に完封負け。
試合終了後は少しだけ読書をしたけれど、さすがに疲れてうとうと。明日はゆっくり休みましょう。
逸木裕「虹を待つ彼女」(角川文庫)読了。横溝賞受賞のデビュー作。作者はウェブエンジニアをしていたとのこと。
人工知能が一般に出回り、そのために人間関係のトラブルも起こるようになっていた。研究者の工藤は人工知能の次の段階として死者を人工知能化する企画を立てる。数年前にゲームを使うて自殺したゲーム作家の、水科晴をプロトタイプとして開発しようとするけれど、彼女の関係者は一様に語りたがらず、さらに工藤のもとには調査をやめないと殺すという脅迫のメールが送られ……という話。非常に緻密に組み立てられていてデビュー作とは思えんほどの出来栄えに唸らされたけれど、私には物語そのものとしてはそれほどひきつけられるところがなかった。というのも、登場人物の造形がわかりやすすぎる「異常」さで、作者はその裏にあるものをえぐり出そうとしているのはわかるけれど、もともとその「裏」や「闇」がないからえぐり出しようがなかったのかなという印象を受けた。工藤が死者である水科晴に「恋」をしてしまうという展開も、私には説得力を感じさせなんだなあという感じ。物語の構成の緻密さと人物造形のギャップがこの後どう埋まっていくのかというあたりでこの作者の今後が決まりそうなので、もう少し読んでみようかと思うている。とはいえ、デビュー作でこれだけのものが書けるというのは、これはすごいことですよ、ほんま。
8月18日(日)は「たちよみの会」例会です。今月も13:00~15:00の短縮バージョンです。ご参加お待ちしています。
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