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おちゃめなパティ [読書全般]

 大相撲小言場所「令和六年九州場所展望〜新大関大の里誕生~」を更新しました。

 今日は坂道の学校のオープンスクールが午後からあり、その都合で午前中は3時間授業。私は2コマ担当していて、どうしても抜けがちなクラスがあったので、出勤。授業が終わると、早めの昼食をとり、12時には退出。阪急の駅まで歩き、特急を乗り継いで月例の京都の医者行き。なんとか予約の時間帯には間に合うたけれど、患者さんが多くて待つことしばし。調剤薬局でも予想以上に待たされ、薬を受け取るとすぐに電車に乗って母の施設へ面会に。予定より30分遅れ。それでも母の元気そうな姿を見られてよかった。
 阪急の特急で帰阪。妻は日帰り帰省。社説のダウンロードなどをしていたら、帰宅してきた。体調がすぐれないとのことで、夕食は私一人で食べる。
 私も今日は強行軍やったから、かなり疲れました。土曜出勤はほんま、避けたいのよ。深夜アニメも多いしなあ。明日、見られる限り見ましょう。
 夕食後は読書など。
 ジーン・ウェブスター/三角和代・訳「おちゃめなパティ」(新潮文庫)読了。斎藤美奈子さんの本を読んだせいで翻訳少女小説が気になるようになった。で、ながらく入手できなんだ「おちゃめなパティ」が新訳で文庫化されたのでさっそく読んでみる。作者は「あしながおじさん」で知られるウェブスター。「あしながおじさん」の主人公は孤児やったけれど、本書の主人公パティはお嬢さん。とはいえ、全寮制の女学校で窮屈な規則に我慢ならず、利発なパティは自分の思ったことをどんどんと行動に移していく。クリスマスの慈善活動で貧しい老夫婦のためになんとか住まいを用意したり、いじわると思っていた隣家の富豪の知遇を得たりと授業では得られない学びや、自立心が卒業までにはぐくまれていく。
 恵まれた境遇にいる少女が思うままに活動し、それがたいていうまくいくという筋立ては、本書が書かれた当時のアメリカでは痛快だったんやろうなと思う。それくらい、アメリカも男尊女卑の傾向が強かったという事が本書からもうかがえる。訳者のあとがきや梨木香歩さんの解説では「現在にも通用するテーマ」とあるけれど、確かにそういう側面はありながらも、やはり時代背景をちゃんと把握してないと、現在ではその痛快さが伝わらないように思う。書店で訳者あとがきなどを読んで期待して手にしたんやけれど、訳者の入れ込み具合ほどには面白さを感じず、子どもがたわいないいたずらで楽しんでいるなあとか、そんなになんでもうまくいかんやろうとか、今の私にとっては訳者ほど楽しめなかった。やはり翻訳少女小説でも長らく訳されずにきたものは、ロングセラーと比較すると、なるほど確かに再訳されてなかったのだと納得してしまいました。
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