天山の巫女ソニン巨山外伝 予言の娘 [読書全般]
今日はハッピーマンデーの成人の日。全国各地で「20歳の集い」なるものを昨日と今日でやっているらしい。18歳成人になってからも「成人式」は20歳。実際、18歳の成人の中には大学入試共通テストで「成人式」どころではない者も多かろう。ややこしい話であります。
というわけで今週も月曜が休日。午前中は深夜アニメやら長く見ないでためていた映画を見たりして過ごし、昼食後は午睡。夕刻起きて社説のダウンロードをしたりしてから間に夕食をはさみながら録画した大相撲中継を見る。照ノ富士と大の里が今場所初勝利。琴櫻は敗れ、豊昇龍は連勝。琴櫻はかなりカチカチになっていて、阿炎の突きをまともに食らう。明日以降、硬くなっていた横綱大関たちが気持ちを切り替えていけるかどうか、やね。
相撲を見た後は読書。がしがしと読む。遅くに宮崎で地震。南海トラフ自身に影響があるとかないとか、ニュース速報が次々にスマホに届くけれど、最終的には大地震にはつながらないと気象庁発表があった。やれやれです。
菅野雪虫「天山の巫女ソニン巨山外伝 予言の娘」(講談社文庫)読了。本伝で重要な役割を果たした巨山の王女イェラが主人公。国王の正妃の娘として生まれた彼女の生い立ちが綴られる。娘というだけで父も母も彼女に愛を注ぐことはなく、そのかわりに乳母によって育てられたイェラ王女は、自立した人間となり、父王の政治に疑問を抱くようになる。それは、自分に都合の悪いものについてはそれを記録ごと抹消してしまい、人々をうまくおだてて利用し、すべて最後には自分のものにしてしまうという政治であり、そのため彼女は大切にしていた人たちを失ってしまう。側室の息子たちである兄王子らがイェラ王女を追い落とそうとして自滅し、巨山王の後継者となることが決まると、父王の命に従い江南との戦に向かうことになるが……という話。強烈な個性を持ちソニンたちの生き方にも影響を与えることになるイェラ王女の人格がどうやって形成されてきたのか。作者はイェラ王女の視点から巨山という国のありようや、人たらしであり策士であり冷酷である父王や、聡明であったはずの母が王子を産む事ができなかったためにどう生き方を狂わせてしまったかなどを描いていく。本伝ではソニンと沙維の記述が主であったために、ソニンの視点では断片的にしか描くことのできなかった部分を外伝で補完している。この外伝のおかげで、作者によるこのシリーズの世界観の大きさがかなり明らかになった。外伝はもう1巻あり、そこでは江南の王子が主役になる。そこまで読み終えた時、どこまでこの物語の世界が深まっていくのか。楽しみは少し後に取っておこう。
というわけで今週も月曜が休日。午前中は深夜アニメやら長く見ないでためていた映画を見たりして過ごし、昼食後は午睡。夕刻起きて社説のダウンロードをしたりしてから間に夕食をはさみながら録画した大相撲中継を見る。照ノ富士と大の里が今場所初勝利。琴櫻は敗れ、豊昇龍は連勝。琴櫻はかなりカチカチになっていて、阿炎の突きをまともに食らう。明日以降、硬くなっていた横綱大関たちが気持ちを切り替えていけるかどうか、やね。
相撲を見た後は読書。がしがしと読む。遅くに宮崎で地震。南海トラフ自身に影響があるとかないとか、ニュース速報が次々にスマホに届くけれど、最終的には大地震にはつながらないと気象庁発表があった。やれやれです。
菅野雪虫「天山の巫女ソニン巨山外伝 予言の娘」(講談社文庫)読了。本伝で重要な役割を果たした巨山の王女イェラが主人公。国王の正妃の娘として生まれた彼女の生い立ちが綴られる。娘というだけで父も母も彼女に愛を注ぐことはなく、そのかわりに乳母によって育てられたイェラ王女は、自立した人間となり、父王の政治に疑問を抱くようになる。それは、自分に都合の悪いものについてはそれを記録ごと抹消してしまい、人々をうまくおだてて利用し、すべて最後には自分のものにしてしまうという政治であり、そのため彼女は大切にしていた人たちを失ってしまう。側室の息子たちである兄王子らがイェラ王女を追い落とそうとして自滅し、巨山王の後継者となることが決まると、父王の命に従い江南との戦に向かうことになるが……という話。強烈な個性を持ちソニンたちの生き方にも影響を与えることになるイェラ王女の人格がどうやって形成されてきたのか。作者はイェラ王女の視点から巨山という国のありようや、人たらしであり策士であり冷酷である父王や、聡明であったはずの母が王子を産む事ができなかったためにどう生き方を狂わせてしまったかなどを描いていく。本伝ではソニンと沙維の記述が主であったために、ソニンの視点では断片的にしか描くことのできなかった部分を外伝で補完している。この外伝のおかげで、作者によるこのシリーズの世界観の大きさがかなり明らかになった。外伝はもう1巻あり、そこでは江南の王子が主役になる。そこまで読み終えた時、どこまでこの物語の世界が深まっていくのか。楽しみは少し後に取っておこう。
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