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日本マンガ全史 [読書全般]

 今日は出勤日。比較的暖かく、ダウンパーカーを着て久々に坂道を上ると、汗ばむ。ダウンパーカーのジッパーは全開にしたら、一時は涼しく感じるけれど汗が冷えると寒い。難しい気候であります。
 3コマの授業と、教材用のスライドショーの作成などをする。提出せんとあかん書類を出したり、週3日の出勤とはいえその3日でかなりつめつめに仕事をせんとあかんのでしんどい。一昨日に実施された共通テスト問題もじっくり見て分析しておきたいところなんやけれど、その余裕がないなあ。
 定時に退出。帰路、ATMに寄ったりする。帰宅後はしばらく寝床でどぶさり、社説のダウンロードなど。
 大相撲初場所は9日目。十両では注目している若碇が1敗をキープ。幕内では勝ちっ放しの金峰山と1敗の尊富士が対戦。尊富士が攻めていったけれど、金峰山に土俵際で逆転される。勝ちっ放しは金峰山のみ。千代翔馬も土俵際で逆転勝ちをして、1敗を守る。豊昇龍は平戸海に叩き落とされて3敗。横綱昇進はかなり厳しくなった。2敗で追うのは王鵬と尊富士。よもやこんな展開になるとは。あと6日間、情勢はまだまだ流動的やなあ。
 夕食後も相撲を見て、そのあとはしばらく読書。「たちよみの会」の翌日の月曜は疲れが取れてへんから、しんどい。早めに寝るか。
 澤村修治「日本マンガ全史 『鳥獣戯画』から『鬼滅の刃』まで」(光文社新書)読了。著者は元出版社で編集をしていて、若い頃はマンガ雑誌も担当していた人。日本のマンガの歴史をコンパクトな形で概説したもの。「鳥獣戯画」は前史として、日本のマンガ的表現がいつごろからあったかという参考に触れられているだけで、本格的なマンガ史は明治以降から詳述される。時代ごとに流行したマンガのタイトルをあげるだけでなく、マンガ排斥運動や、アニメなどとのタイアップについてなど、世相史も含めて日本のマンガ界がどのような道をたどって現在に至っているか、うまくまとめている。少年マンガ、少女マンガ、青年マンガ、大人向けのマンガなど、一通り網羅されている。欲を言えば、エロマンガにも目を向けてほしかったところやけれど、図版なども含めた分量を考えると、そこまで手をのばすと1冊ではまとまらなんだやろうな。本書の発行は2020年。新型コロナにより外出ができなくなった時期のものなので、その時期にブームが起こった「鬼滅の刃」で記述は終わっている。そのあと、スマホで縦読みをするウェブトゥーンが登場してきてまたまたマンガの需要のされ方が変わってくるんやけれど、そこには間に合わなんだ。いずれ増補改訂版が出されることになると思われるので、ウェブトゥーンや「【推しの子】」、フィリピンでの「ボルテスV」の人気と実写化などはそこで記述されることになるんやろう。買うてから5年もおいて読むと、その5年でマンガにかかわる状況が猛スピードで変化していっているというのがわかる。なにしろ「全史」ですからね。手塚中心のマンガ史観ではなく、戦前からの流れやら貸本マンガからの流れやら、ゲームやラノベとの関係やらが、俯瞰的に記述されていて、日本におけるマンガの変容というものがだいたいつかめる。なかなかの労作です。ただ、マンガやアニメに興味のない人には、あまりお勧めしませんが。日本の文化史のひとつとして、これだけ広く浅くというものをまとめて残してくれたという、そこに本書の価値がある。
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