天山の巫女ソニン江南外伝 海竜の子 [読書全般]
今日も出勤日。朝からしんどいけれど、あえて体温ははからず。ぞくぞくするようなこともなかったし、体も動いたし。それでも4コマの授業はしっかりとできたし、教材研究も進んだのでよしとしよう。まあ、「今日を乗り切ったら明日は定休日」と心の内で呪文のように唱えていたわけやけれどね。定休日の前日であるということをモチベーションにするとか、なんか本末転倒という気もするが。
定時に退出し、梅田で書店に寄ったりしてから帰宅。
しばらく寝床に横になって読書。読み切ったところで、録画した相撲中継を見る。
金峰山が大の里を真っ向勝負で押し出して1敗を守る。王鵬が玉鷲に押し勝って単独2敗で追う。3敗で豊昇龍、霧島、千代翔馬、尊富士がついていくという展開になった。金峰山は明日は大関豊昇龍と対戦。豊昇龍はここで金峰山を自力で引きずりおろすしかなくなった。明日の一番で優勝争いの方向が大きく変わる。まさに大一番。
夕食後も相撲を見続けて、それから寝床で社説のダウンロードなどをしていたら、寝落ち。早めにふと目覚め、社説の続き。つまりはしんどいんですな。
菅野雪虫「天山の巫女ソニン江南外伝 海竜の子」(講談社文庫)読了。本巻を持ってシリーズ終了。本巻は江南のクワン王子の生い立ちが描かれる。王子と、その側近のセオの時に強くなったり、時に切れかけたりする関係性など、本伝では描かれなかった部分がじっくりと描かれている。ただ、巨山外伝ほど予想外な展開にはならず、おおむね予想していた通りの展開になっていると感じたのは、クワン王子については本伝でかなり登場し、彼の江南での位置などが詳しく描写されていたからやろう。そういう意味では、もう少し深く突っこんでほしかったという思いが残ってしもうた。これでこの三国の物語が終わってしまうと思うからなおさらその思いは強い。まあ、本伝で描き切れなかった部分があったから、作者は2冊の外伝で補完したんやろうから、これはこれでシリーズを描き切ったということになるわけやけれどね。私としては、シリーズものとしてはもう少し続けてほしかったと思うけれど、作者としてはずるずると長く引きずることをよしとはしなかったんやろう。それは、この後の展開は読み手にゆだねようという作者の思いかもしれん。とことん書き尽くすのではなく、程のよいところで余韻を持たせるという、そういう結末やったというように感じられる。非常によくまとまった、そして人間社会の持つ普遍的な問題をファンタジー世界にうまく落としこんだシリーズやった。特に本巻では親本が書かれたのちに訪れる「長期政権への忖度」がもろにテーマとして表れており、作者の社会を見る目と、それを児童書という体裁で表現するという卓越した能力を感じさせた。できれば作者の他の作品も文庫化してもらえんものやろうか。これでソニンたちとお別れは、ちょっと寂しいね。
定時に退出し、梅田で書店に寄ったりしてから帰宅。
しばらく寝床に横になって読書。読み切ったところで、録画した相撲中継を見る。
金峰山が大の里を真っ向勝負で押し出して1敗を守る。王鵬が玉鷲に押し勝って単独2敗で追う。3敗で豊昇龍、霧島、千代翔馬、尊富士がついていくという展開になった。金峰山は明日は大関豊昇龍と対戦。豊昇龍はここで金峰山を自力で引きずりおろすしかなくなった。明日の一番で優勝争いの方向が大きく変わる。まさに大一番。
夕食後も相撲を見続けて、それから寝床で社説のダウンロードなどをしていたら、寝落ち。早めにふと目覚め、社説の続き。つまりはしんどいんですな。
菅野雪虫「天山の巫女ソニン江南外伝 海竜の子」(講談社文庫)読了。本巻を持ってシリーズ終了。本巻は江南のクワン王子の生い立ちが描かれる。王子と、その側近のセオの時に強くなったり、時に切れかけたりする関係性など、本伝では描かれなかった部分がじっくりと描かれている。ただ、巨山外伝ほど予想外な展開にはならず、おおむね予想していた通りの展開になっていると感じたのは、クワン王子については本伝でかなり登場し、彼の江南での位置などが詳しく描写されていたからやろう。そういう意味では、もう少し深く突っこんでほしかったという思いが残ってしもうた。これでこの三国の物語が終わってしまうと思うからなおさらその思いは強い。まあ、本伝で描き切れなかった部分があったから、作者は2冊の外伝で補完したんやろうから、これはこれでシリーズを描き切ったということになるわけやけれどね。私としては、シリーズものとしてはもう少し続けてほしかったと思うけれど、作者としてはずるずると長く引きずることをよしとはしなかったんやろう。それは、この後の展開は読み手にゆだねようという作者の思いかもしれん。とことん書き尽くすのではなく、程のよいところで余韻を持たせるという、そういう結末やったというように感じられる。非常によくまとまった、そして人間社会の持つ普遍的な問題をファンタジー世界にうまく落としこんだシリーズやった。特に本巻では親本が書かれたのちに訪れる「長期政権への忖度」がもろにテーマとして表れており、作者の社会を見る目と、それを児童書という体裁で表現するという卓越した能力を感じさせた。できれば作者の他の作品も文庫化してもらえんものやろうか。これでソニンたちとお別れは、ちょっと寂しいね。
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