午前三時のルースター [読書全般]
今日も出勤日。朝から冷えこみがきつい。当然手洗いに行きたくなる回数も増えるというもの。ところが昨日からトイレは詰まっていて流れが非常に悪い。起き抜けの手洗いは仕方ないとして、いつもなら出勤前にも手洗いに行くところを少し辛抱して、地下鉄の駅の手洗いですます。こういうのがずっと続くのは嫌やなあと思うていた。
今日は3コマ連続授業というきつい日。と、授業と授業の間の休み時間の時に、妻からLINEでメッセージがきているのに気づく。妻が業者に電話したら、何十回かしつこくラバーカップ(スッポン)で圧をかけ続けたらええと言われ、60回くらいしたところでついに詰まりが取れて水がスムーズに流れるようになったという。いやあ、よかった。それでほっとしたというのもあったか、3コマ目の授業が終わり、昼食をとり、外で一服つけたら無性に眠くなり、少し仮眠。これですっきりし、午後は教材研究に没頭できた。定時に退出し、まっすぐ帰宅。
帰宅後は読書。夕食後は社説のダウンロードなどをしたり読書をしたり。また眠くなり、気がつけば寝ていた。いかんいかん。外は雨。ぐっと冷えこむ。明日も寒いのか。通勤がしんどいなあ。
垣根涼介「午前三時のルースター」(文春文庫)読了。「光秀の定理」を読み、同じ作者の現代ものも読んでみたくなった。本書はデビュー作。完成度が高くで驚いた。宝石店のオーナーである祖父にねだり、ベトナムで失踪した父を探したいという慎一郎少年の護衛兼案内人として、旅行代理店に勤める長瀬は少年とともにベトナムに行く。ところが、予約していたホテルもガイドも、長瀬の名で取り消されていた。現地で信頼できそうなタクシー運転手のビエンと、ガイドとして英語をしゃべることのできる売春婦のメイを雇うが、彼ら一行をつけ狙う謎の勢力と遭遇。さらには地元の売春婦を取り仕切る二つの勢力の争いに巻きこまれ、争いを避けながら慎一郎の父を探すが……という話。スピード感がある。わけがわからないうちにいろいろな勢力の争いに巻きこまれ、そこから失踪した父親の足取りをたどる旅のスリル感など、新人賞の応募作とは思えない。なにより、旅の途中で芽生える4人の連帯感や、まだ中学生である少年が大人の闇を覗きこみながら成長していく様子など、無理がない。語り手を常に冷静な長瀬が担っているので、読み手が比較的客観的な気持ちで読み進める事ができる。こういう仕掛けもなかなかのもの。「光秀の定理」と同様、物語を緻密に組み立てられながら、起伏に富んだものにしている。なるほど、デビュー作からほぼ完成されたタイプの作家なんやな。作者の他のものも読みたいと思わせる一冊。時代小説中心にもう少し読み進めていきたい。未読の方はまずはデビュー作から読むことをお薦めいたします。
今日は3コマ連続授業というきつい日。と、授業と授業の間の休み時間の時に、妻からLINEでメッセージがきているのに気づく。妻が業者に電話したら、何十回かしつこくラバーカップ(スッポン)で圧をかけ続けたらええと言われ、60回くらいしたところでついに詰まりが取れて水がスムーズに流れるようになったという。いやあ、よかった。それでほっとしたというのもあったか、3コマ目の授業が終わり、昼食をとり、外で一服つけたら無性に眠くなり、少し仮眠。これですっきりし、午後は教材研究に没頭できた。定時に退出し、まっすぐ帰宅。
帰宅後は読書。夕食後は社説のダウンロードなどをしたり読書をしたり。また眠くなり、気がつけば寝ていた。いかんいかん。外は雨。ぐっと冷えこむ。明日も寒いのか。通勤がしんどいなあ。
垣根涼介「午前三時のルースター」(文春文庫)読了。「光秀の定理」を読み、同じ作者の現代ものも読んでみたくなった。本書はデビュー作。完成度が高くで驚いた。宝石店のオーナーである祖父にねだり、ベトナムで失踪した父を探したいという慎一郎少年の護衛兼案内人として、旅行代理店に勤める長瀬は少年とともにベトナムに行く。ところが、予約していたホテルもガイドも、長瀬の名で取り消されていた。現地で信頼できそうなタクシー運転手のビエンと、ガイドとして英語をしゃべることのできる売春婦のメイを雇うが、彼ら一行をつけ狙う謎の勢力と遭遇。さらには地元の売春婦を取り仕切る二つの勢力の争いに巻きこまれ、争いを避けながら慎一郎の父を探すが……という話。スピード感がある。わけがわからないうちにいろいろな勢力の争いに巻きこまれ、そこから失踪した父親の足取りをたどる旅のスリル感など、新人賞の応募作とは思えない。なにより、旅の途中で芽生える4人の連帯感や、まだ中学生である少年が大人の闇を覗きこみながら成長していく様子など、無理がない。語り手を常に冷静な長瀬が担っているので、読み手が比較的客観的な気持ちで読み進める事ができる。こういう仕掛けもなかなかのもの。「光秀の定理」と同様、物語を緻密に組み立てられながら、起伏に富んだものにしている。なるほど、デビュー作からほぼ完成されたタイプの作家なんやな。作者の他のものも読みたいと思わせる一冊。時代小説中心にもう少し読み進めていきたい。未読の方はまずはデビュー作から読むことをお薦めいたします。
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