SSブログ

ソロモンの偽証1 第I部事件 上 [読書全般]

 今日は出勤日。そろそろ寒波が来るということで、寒い1日。そろそろ試験問題を作らねばならんので、問題のサンプルやら過去問やら、応用問題に使う新聞記事やらを空き時間に見てみたりしてたんやけれど、なんかしらん集中力が散漫で成果なし。明日はなんとかしたい。授業は3コマ。内容的にも大詰め。とにかく試験範囲の予定となっているところまでひたすら授業を続けるのみ。
 定時を少し回って退出。書店などに寄ったりしてから帰宅。すぐに寝床にどぶさる。しばらく読書。夕食後、社説のダウンロードなどをしてからまた読書。だんだん眠くなってきた。切りのいいところでなんとか中断。思うてたより疲労感があり、早めに寝て疲れをとらんとあかんね。
 宮部みゆき「ソロモンの偽証1 第I部事件 上」(新潮文庫)読了。舞台はバブル経済真っただ中の1990年ごろ。不登校になっていた中学2年生の男子、柏木卓也がクリスマスイブの深夜に学校の屋上から墜落死する。自殺として処理されたが、彼をいじめていた不良たちに殺されたという怪文書が学校などに送りつけられ、その死をめぐって人間関係が動き始める……という話。死亡した卓也の級友、第一発見者の野田健一。優等生とみなされている藤野涼子。感情に流されやすい倉田まり子。不良たちのリーダー格の大出俊次と粗暴な父親の大出勝。コンプレックスの塊である三宅樹理。弟の死に対して含むところのある兄の柏木宏之。冷静に対処する津崎校長。学校内の問題として納めようとする学年主任の高木。生徒に人気のある若い担任の森内。そして涼子の父親である警視庁勤務の刑事藤野剛。様々な人物が、事件に対して複雑な感情を抱きながら動いていく。文庫本で全6冊の第1巻である本書は、それら登場人物が卓也の死に対して抱いた感情や行動を丹念に描いていく。いわば序章というべきところなんやけれど、その登場人物の描き分けや、複雑に絡み合う人間関係の描写に惹きこまれてしまう。こんなものは通勤の車中で読むもんやないですね。仕事なんかほっぼり出して最後まで一気に読みたくなる。いつもならしばらく間をおいて続きを読むところなんやけれど、これはとてもそんなことはできそうにない。でも、2巻目を持って行っていたりしたら、仕事そっちのけで読んでしまいそうやったので、続きをもってぃっていなくてよかった。さて、これら登場人物が今後どう動いていくのか。早く続きを読もうと思う。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。