ソロモンの偽証6 第III部法廷 下 [読書全般]
今日は出勤日。空き時間は試験問題作成にあてる。共通テストの過去問を参考にとネットでいろいろと見るけれど、あまりええ問題がないなあ。時間ばかり空費する感じ。授業は3コマ。いずれも予定通り進む。来週ですべての授業が終わる。ここからが大変なんですけどね。成績をつけるのが最も手間のかかる作業なのです。冷えこんで体力がもたず、定時に退出。
バスが遅れていて、その分電車もずれる。駅のホームの寒いこと。そういう構造になってるんやなあ。
帰宅後、寝床にどぶさり、社説のダウンロードなどしてから、読書。夕食はシチューとパン。食後も読書。切りのいいところでやめようと思うても、なかなかやめられん。明日は祝日で休みなんで、多少寝るのが遅れても構わんのやけれどね。
宮部みゆき「ソロモンの偽証6 第III部法廷 下」(新潮文庫)読了。ついに完結編。中学生たちの法廷は、次第に駆け引きなしの、まさに真実を知るためにすべてをさらけ出すようなものになってくる。まだナイーブなところを多く残している若者たちが、それでもそれぞれのもつ闇の部分を身を切るようにさらけ出していく様は、迫力満点。謎解きだけのミステリではなく、心の闇を解き明かしていくというミステリ。中学生たちによる「法廷」という設定の意味がそこにある。この裁判で救われたのは誰やったんか。一見、救いのない結果にも見えるけれど、この「法廷」を通じて若者たちが一気に成長していったということが救いになるのかもしれん。そして、この「法廷」が「伝説」になった20年後の藤野涼子の登場する文庫用の描きおろし短編が、貴重な体験をした彼女のベースになっているということを示す。映画化などもされているけれど、あまりそれを見たいとは思わんなあ。なぜなら、この作品は外から見えない若者たちの内面描写によって支えられている物語やから、それを映像という一つ突き放した表現方法で、しかもこれだけ濃密な話を数時間で描き切ることはおそらく不可能やろうと思うからねえ。とにかく文庫本にして6冊。堪能いたしました。宮部みゆき沼にこのままずぶずぶとはまってしまいそう。そうならんように、またしばらくはいろいろな書き手の本を間に挟みながら、少しこの熱が冷めてから宮部沼に少しだけはまるとしましょう。満腹しました。
2月16日(日)は「たちよみの会」例会です。今月も13:00~15:00の短縮バージョンです。ご参加お待ちしています。
バスが遅れていて、その分電車もずれる。駅のホームの寒いこと。そういう構造になってるんやなあ。
帰宅後、寝床にどぶさり、社説のダウンロードなどしてから、読書。夕食はシチューとパン。食後も読書。切りのいいところでやめようと思うても、なかなかやめられん。明日は祝日で休みなんで、多少寝るのが遅れても構わんのやけれどね。
宮部みゆき「ソロモンの偽証6 第III部法廷 下」(新潮文庫)読了。ついに完結編。中学生たちの法廷は、次第に駆け引きなしの、まさに真実を知るためにすべてをさらけ出すようなものになってくる。まだナイーブなところを多く残している若者たちが、それでもそれぞれのもつ闇の部分を身を切るようにさらけ出していく様は、迫力満点。謎解きだけのミステリではなく、心の闇を解き明かしていくというミステリ。中学生たちによる「法廷」という設定の意味がそこにある。この裁判で救われたのは誰やったんか。一見、救いのない結果にも見えるけれど、この「法廷」を通じて若者たちが一気に成長していったということが救いになるのかもしれん。そして、この「法廷」が「伝説」になった20年後の藤野涼子の登場する文庫用の描きおろし短編が、貴重な体験をした彼女のベースになっているということを示す。映画化などもされているけれど、あまりそれを見たいとは思わんなあ。なぜなら、この作品は外から見えない若者たちの内面描写によって支えられている物語やから、それを映像という一つ突き放した表現方法で、しかもこれだけ濃密な話を数時間で描き切ることはおそらく不可能やろうと思うからねえ。とにかく文庫本にして6冊。堪能いたしました。宮部みゆき沼にこのままずぶずぶとはまってしまいそう。そうならんように、またしばらくはいろいろな書き手の本を間に挟みながら、少しこの熱が冷めてから宮部沼に少しだけはまるとしましょう。満腹しました。
2月16日(日)は「たちよみの会」例会です。今月も13:00~15:00の短縮バージョンです。ご参加お待ちしています。
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