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ライオンズ裏金発覚 [プロ野球]

大相撲小言場所「平成十九年春場所展望~八百長疑惑を封じるために~」を新規更新しました。

 大相撲春場所が始まった。琴欧洲、白鵬、千代大海、朝青龍とばたばた敗れ、なにがなんだか。勝てば「八百長」といわれ、負けたら負けたで「週刊現代」は「真剣にやったらこれだけ弱い」と報じるんやろう。大変なこっちゃなあと思う。

 もっと大変なんはプロ野球のほうで、西武ライオンズの球団社長が「社会人野球と大学野球の選手に“栄養費”として金を渡し続けていました」とカミングアウトした。どこかに尻尾をおさえかけられたんで、先手を打って発表したのかな。あの「一場事件」以降、紳士協定として「裏金は渡さない」ということが決まったあとのことだけに、事は深刻かもしれん。いずれも高校時代にドラフトにかかってもおかしくない選手やったようで、社会人野球の選手は実際今年ドラフト指名されたけれど「第一希望は千葉ロッテマリーンズ」と宣言して入団拒否をしている。マリーンズはダシにされただけで、もし指名がライオンズやったらすんなり入団していたかもしれん。
 ドラフト制度がありながら「希望枠」などというものを設けているから、高校生ドラフトの段階でプロ入りできる選手をわざと指名拒否させておいて、社会人チームや大学に進ませ、有望選手を獲得しようということなんやろう。逆にいうと高校卒業段階でプロ入りしていたら伸びるかもしれん選手が、アマ野球を続けたことで伸び悩むケースもあるわけで、事実上の飼い殺しともいえるね。
 2人の選手には「契約金の前払い」として渡されていたというのがけちくさい。入団した暁には契約金から天引きするという約束やったそうな。まあ、拘束料といえるかもね。大学野球の選手は「奨学金という認識」と発言している。そんな奨学金があるかいな。世間知らずにもほどがある。だいたい、そういう場合には高校の野球部監督などに相談してるやろう。現時点では高校時代の監督にまで金が渡っていたかどうかは報道されてへんから確かなことはわからんけれど、叩けば埃のひとつも出るかも。
 これでライオンズが今年のドラフト参加禁止とかいうようなコミッショナー代行裁定が出たりしたら、ライオンズはかねてから噂されている「球団売却」ということにもなりかねんな。それにしても不思議なんは、協定を結んでおきながら、なんでこういう「栄養費」を渡すようなあほなまねをしてたんかということで、もしかしたらライオンズ以外にも協定破りをしている球団はまだあるかもしれんな。
 これを機会に「希望枠」やの「逆指名枠」やのは廃止し、完全ウェーバーもしくは昔のようなくじ引き制度に戻すべきやと思う。個人的には「くじ引き」というのがドラマ性があって好きやねんけれど。
 それにしても、不祥事が発覚せんと改革が進まんという体質はなんとかならんのか。自分らで作った約束事すら守られんのでは、社会人としても落第やないですか。なんとも情けない。


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