子どもが認める語彙力王 [時事ネタ]
読書感想文「超能力番組を10倍楽しむ本」(山本弘)を新規更新しました。
朝日新聞のサイトでこんな記事を見つける。以下、例によって一部引用。
ボキャブラリーナンバーワンはタモリさん、2位はみのもんたさん―。旺文社が小中高生を対象に実施した「語彙(ごい)力があると感じる有名人」調査で19日、こんな結果が出た。上位にはこのほか島田紳助さん、細木数子さんらが入り、ベスト20のうち11人をお笑いタレントが占めた。(以下略)
この調査のどこに意味があるのかさっぱりわからん。旺文社が辞書を発売するのに、CMのイメージタレントとして誰を起用したらいいかという目的でやったんか。語彙が豊富な「有名人」というくくりやけれども、小中高生の世界というのは実に狭く、「有名人」というても「“テレビに出ている”有名人」でしかない。しかも、現在地上波で視聴率がええのはバラエティ番組なわけやから、お笑いタレントが上位を占めるのは当然ですわ。
だいたい小中高生に「語彙力がある」などと判別できるだけの語彙力があるんですか。タモリさんやみのもんたさんは小中高生に「語彙力がある」と認められて嬉しいかなあ。私が小中高生によって第1位と認められても、「君ら、どれだけ本を読んでるの? 君ら、分不相応という言葉知ってる?」と言いたくなるやろうなあ。
旺文社もこんなしょうもない調査しているくらいやったら、小中高生の語彙力が高まるように昔出していた文庫を復刊させなさい。あれに入ってて、今はどこからも出てないものはけっこうあるんですぞ。