開票なしの当確 [時事ネタ]
読書感想文「水滸伝 六 風塵の章」(北方謙三)を新規更新しました。
今日の夜、テレビで野球中継を見ていると、午後8時になる直前、ニューススタジオに画面が切り替わり、カウントダウンを始めた。統一地方選挙の投票締切時間を待って、テレビ局の行った出口調査の結果を発表するというのですね。で、8時になったら画面いっぱいに石原都知事の顔写真にかぶせるように「当選確実!」の文字が表示された。
統計学的にも(たぶん)出口調査の結果というものは信頼できるデータで、まず間違いはないんやろうけれど、なんか得心がいかんのね。確率的にはあり得へんのやろうけれど、もし、万が一、出口調査でカウントされなんだ投票者がすべて浅野候補に入れてたらどないすんのん、と思うわけです。確率的にはないかもしれんけれど、まったく可能性がないと言い切れるわけでもないでしょう。だいたい、投票が締め切られただけでまだ開票作業が行われてもいてへんのに当選確実というのはいくらなんでも早すぎる。
つまりなんです、開票みたいな人手と手間と経費のかかることはやめにして、各放送局や新聞社の出口調査の結果を総合して当落を決めても差し支えないんと違うかなあ、てなしょうもないことまで考えてしまうわけですね。
当落の結果をはやく知りたい知らせたいという需給関係が生み出した産物なんやろうけれど、開票も始まらんうちからマスメディアが当落を決めてしまうというのはいくらなんでもあんまりやないかと私なんか思うてしまうんですけどね。だいたい、よその都道府県の知事の当落を野球中継を中断してまで教えてもらわんでもええねん。江戸の横綱より地元の三段目というやないですか。東京のテレビ局は日本中の人たちが東京都知事選の結果を知りたがっていると思うてるのかね。少なくとも私はそんなもんより鳥谷や赤星の打席の方が気になったぞ。
日本テレビの放送している番組を見ているのは、東京都民だけやない! 都民の税金を私している知事が再選されたからというて、税金を都知事に貢ぎたいと思うているアホな都民はようけいてるんやなあと思うのみですわ。