貴重な映像? [テレビ全般]
読書感想文「吉本興業、カネの成る木の作り方」(大下英治)を新規更新しました。
今日の夕方に関西テレビで放送された「松本竜介の一周忌やねん」という特番を見た。昔の映像を見せるたびに「貴重な映像」を連発するのには閉口した。どんな映像であっても、過去という時代をちゃんと記録している映像が貴重なのは当たり前やん。家庭用ビデオも普及していた時代の映像やから、個人で録画して所有している人もいてるかもしれんし、あまり「貴重な映像」を連発し過ぎたらかえって安っぽく感じてしまう。
そして、その「貴重な映像」のすみに、現在スタジオのモニターでそれを見ている人の顔をはめこんだりしてるんやからなあ。ほんまに「貴重な映像」やったら、そんな細工をしたら値打ちが下がるやろうにね。
「貴重な映像」という言葉に製作者側の思いがこめられてへんから、扱いはぞんざいになり、その言葉は空疎になってしまう。この前の植木等さんの追悼番組でもそうやったけれど、「貴重な映像」ならば、見せ方もそのようにせんならんでしょうにね。