ポスト現代二面攻撃 [大相撲]
愛すれどTigers「ついに出た完投投手、杉山今季初完封」を新規更新しました。
いやはや、宮城野部屋はさんざんですなあ。「週刊現代」が一連の八百長告発記事の流れで「宮城野親方が八百長仲介」と、宮城野親方(元十両金親)が愛人に語ったとされる「白鵬の朝青龍の一番を金で買った」という発言の残されたテープがあると書き立てたら、ライバル誌の「週刊ポスト」は「宮城野部屋内紛」と称して、先代の宮城野親方である現熊ヶ谷親方(元幕内竹葉山)と当代の宮城野親方をはさんで部屋がばらばらになっていると書く。
「ポスト」と「現代」の二面攻撃ですやん。部屋の看板力士である白鵬は今場所横綱昇進を賭けて毎日負けられん相撲が続いているというのにね。落ち着かんことですなあ。まあ、スキャンダル記事を書きたてて購買部数を増やすのが目的なんやから、なんでも書くやろうけどさ。それにしても、こういう大事な時期に二面攻撃を受けるというのは、白鵬には気の毒としかいいようがない。白鵬という力士は相撲の筋が非常によく、正統派の大力士になる素質のある大関だけに、こんなことでつぶされたりしたらたまらんよなあ。
それだけ宮城野親方に隙があるということなんやろうし、実際、元金親がいきなり先々代宮城野親方(元小結広川・故人)の娘婿として宮城野部屋を継承したときには私も驚かされたし、吉葉山から続く宮城野部屋の正当な後継者である先代と違い、北の湖部屋所属の金親がいきなり後継者というのは所属力士は戸惑うやろうなあと思うたもんな。というか、「ポスト」はその時点で不自然な師匠交代劇について書くべきやのに、今ごろそんなことを(しかも当代は自分を部屋持ちにしてくれた恩人である奥さんに暴力をはたらいてるというおまけつき)鬼の首でもとったみたいに書くなよな。
「現代」の親方発言にしても、「ポスト」の記事でいえば部屋の実権をまったく持たないはずの当代が、さも白鵬に対して影響力を持っているかのような書きぶりで、白鵬が恩師と慕うのは先代やということを知っていたら、当代にそこまでの力があるんか、だいたい当代が朝青龍に支払うた金の出どこはどこやねんとツッコメるところは多々あるわけやしね。
とにもかくにも、白鵬には雑音を無視して相撲に集中してほしいし、せっかくもりあがりかけた相撲人気に水をさす両誌には相撲ファンとしてはええかげんにせえよ、人気が底をついたときには何があっても無視してくさったくせに、と言いたい。
もっとも、人気が復活し始めたから週刊誌のスキャンダリズムの標的になってきたともいえるわけやけどね。