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40年間放置 [教育]

 文部科学省が23日、40年ぶりに実施した教員の勤務実態調査の結果を公表したんやそうな。以下、例によって新聞報道を一部引用する。

「最も勤務時間が長かったのは中学校教員で、平均して1日10時間36分働き、残業は1時間56分だった。夏季休業期の8月分を除くと平均で1日11時間2分の勤務で、2時間13分の残業。小学校教員は1日平均10時間5分の勤務で1時間26分の残業、夏季休業を除くと平均10時間30分の勤務で1時間40分の残業。高校教員は1日平均10時間2分の勤務で1時間44分の残業だった。(中略)教員は一般公務員と同様の時間管理が難しいとして、月額給与の4%が一律の『教職調整額』として支給されている。働きぶりに応じて支給額に差をつけるべきだという意見も強く、文科省は現在、どのような支給形式が可能か検討している」

 40年間も勤務実態調査をしてなんだんやね。実態を把握もせんままに、教育の荒廃は教員の資質向上で解消とかいうて、むやみに研修を増やし、挙句の果ては教員免許の更新のためにさらに講習を課すんやね。そうすれば、本来の業務の時間が削られ、さらに残業が増えるのにね。
 残業だけやないよ。行事、部活、進路指導、懇談などのために無給で休日出勤してる先生もいてるわけですよ。それについてはこの調査では触れてないのね。だいたい、どの学校でも部活の顧問は必ずもたんならんということになってるのに、部活指導は課外活動やから教員は奉仕でやっているという解釈で、朝出も残業も休日指導も全部勤務時間にカウントしてなんだりするのね。
 家庭の事情で残業でけん先生でも、休日出勤をしてなんとかこなしている人もけっこういてるしね。そんなん全部奉仕なわけですよ。
 だから一般の会社員よりも条件きついとはいいません。ただもうこれ以上教師をいじめるのはやめてほしいと、そう言いたいだけです。あと、家に帰っても生徒や保護者から電話がかかってきたり、あるいは仕事をしている保護者のために家から電話をかけたりすることもある。家にいても完全にくつろぐことがでけん先生も少なくない。そういう実態もちゃんと調査してほしいなあ。その上で研修を増やしたり講習を課したりすることを検討してほしいなあと、ぼやいてな仕方ない。


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