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おおきく振りかぶって [テレビアニメ]

 テレビアニメ「おおきく振りかぶって」があまりにも面白いんで、ついに原作の単行本をまとめ買いし、1~8巻まで一気読みしてしもうた。野球漫画の難しいところは、レギュラー選手だけで9人いる上に、相手チームを登場させたらまた各チームの選手も出さねばならんし、監督コーチその他もろもろの選手すべて造形せねばならんのや。
 昔の野球漫画は現実のプロ野球の世界に特別な主人公やライバルを数人放り込むということが多く、主要な人物以外は実在の人物をそのイメージどおりにキャラクター化するという、まあいうたら借り物のキャラクターでもOKやったわけですね。
 水島新司さんが「男どアホウ甲子園」で高校野球を舞台にした野球漫画を描き始めて以降、すべてオリジナルな人物で構成した野球漫画を描かねばならなくなるケースが増えたわけで、いやもう大変なことやろうなあと思う。
 「おおきく振りかぶって」の印象的なところは、人物設定の妙ですわ。むろん、野球というスポーツや高校の部活動の面白さを余すところなく描いているのではあるけれど、設定がええげんやと、試合の場面も学校生活の場面の面白さも半減してしまう。母校の野球部にはりついて取材したとおまけマンガに書いてあったけれど、確かにそうやろうなあ。高校の教師という立場で読んでみても、おかしげなところもあやしげなところもまずは見当たらん。
 というわけで、ことマンガに関しては、最近は「エマ」「のだめカンタービレ」などなど、テレビアニメやドラマで知って、おもしろければ単行本一気買いというパターンばっかりですわ。そういう点では、マスメディアの戦略にまんまと乗せられてるなあ。それがちょっと悔しい。


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